安田のコーチを務める大手前大学ゴルフ部監督の坂田雅樹が、練習ラウンドの月曜日から帯同している。話を聞くと、「ショットは悪くない状態です。本人は気持ち悪さを感じているようですが、スイングどうのこうのというよりメンタルが大事。不安を抱えながらのショットはリズムを悪くするものです。きょうはショットバーディが多かったので、大丈夫でしょう」と安田の現状を教えてくれた。

残り3日間、厳しい暑さは続きそうだ。安田は昨年大会を胃腸炎で欠場している。暑さに対する体力面はどうだろうか。

「昨年は元気づけようと焼肉を食べたら、体調を崩してしまいました。いまは基本、生ものは食べないようにして、焼肉もよく焼いて食べています。きょうもすごい暑さでボーッとしてしまいましたが、それはみんな同じ。プレーに影響が出ないように、しっかり体を冷やしたりしています」（安田）

ツアーデビューから3年目。腰痛などの故障と付き合いながらも、しっかりと成長を続けている。古江彩佳、西村優菜ら同級生に先を行かれてはいるが、後には決して引かない覚悟を瞳に宿らせていた。自分自身を冷静に分析していることが、それを証明している。（文・河合昌浩）