JLPGA会員で唯一の2004年生まれ。“プロ最年少”優勝、そして笹生優花に並ぶツアー2試合目での“最速優勝”もかかっていた。だが、決めればプレーオフという18番の2メートルのバーディパットは、わずかにカップ左へ。その瞬間、悔しそうに両ひざをついた。
「最後のパットは入らなくて悔しいっていう気持ちもあるけれど…」。それでも大会を振り返って出てきた言葉は、充実感にあふれていた。「最終日はピンが振られていて難しいなかで、4つもスコアを伸ばせました。ダブルボギーのあとからここまで巻き返すことができたのでよかったです」。この圧巻の“巻き返し”。これは櫻井の代名詞でもある。
初日は出だしの10番でボギー発進だったが「70」、2日目は3番、5番と前半で2ボギーを叩いたがまたも「70」。そして最終日はダブルボギーから6バーディの「68」だ。「結構緊張していて。でも2番でのダボでひと安心、ホッとした部分もあります。これであんまり注目されないかなって(笑)」と話す姿には、『このあと絶対に巻き返せるので!』という自信さえ垣間見える。
惜しくも逃した優勝。それでも「運もあるけれど、ここまでできる力がついてきたんだな、という自信になりました」と初々しい笑顔を見せる。下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場の今シーズンだが、第一の目標は「来シーズンのレギュラーフル参戦」。そして、「賞金女王と日本女子オープンの優勝」という大きな標的も定めている。予選通過という目下の目標を大きく上回り、最終日最終組、そして優勝争いと色んなことを経験したこの3日間は、これからの長いプロ人生の1ページに過ぎない。(文・笠井あかり)
「最後のパットは入らなくて悔しいっていう気持ちもあるけれど…」。それでも大会を振り返って出てきた言葉は、充実感にあふれていた。「最終日はピンが振られていて難しいなかで、4つもスコアを伸ばせました。ダブルボギーのあとからここまで巻き返すことができたのでよかったです」。この圧巻の“巻き返し”。これは櫻井の代名詞でもある。
初日は出だしの10番でボギー発進だったが「70」、2日目は3番、5番と前半で2ボギーを叩いたがまたも「70」。そして最終日はダブルボギーから6バーディの「68」だ。「結構緊張していて。でも2番でのダボでひと安心、ホッとした部分もあります。これであんまり注目されないかなって(笑)」と話す姿には、『このあと絶対に巻き返せるので!』という自信さえ垣間見える。
惜しくも逃した優勝。それでも「運もあるけれど、ここまでできる力がついてきたんだな、という自信になりました」と初々しい笑顔を見せる。下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場の今シーズンだが、第一の目標は「来シーズンのレギュラーフル参戦」。そして、「賞金女王と日本女子オープンの優勝」という大きな標的も定めている。予選通過という目下の目標を大きく上回り、最終日最終組、そして優勝争いと色んなことを経験したこの3日間は、これからの長いプロ人生の1ページに過ぎない。(文・笠井あかり)