ただ記録更新直後の15番で、タイミングをはかったかのようにボギーを叩いた。これはティショットでドライバーがダフリ、200ヤードも飛ばずに喫したもの。「(後で)記録のことを聞いたら“あー、やってしまった!”と悔しかった。仕方ないとは思ったけど、恥ずかしかったので明日はバーディを獲りたいです」。
それでも続く16番では5メートルからのバーディパットがカップを1周して、イン。「ああいう風(1回転して)に入ることがこれまでなかった。外れたと思って見ていたら入ったのでビックリしました。あのバーディが無かったら、(15番の)ボギーから持ち直せなかったと思う」。4アンダー・6位タイで発進したラウンドは、明日にもつながるいい内容といえた。
もし、ラウンド前に記録のことを意識していたら、「もっと先のほうでボギーがきていたと思う」とも話す。無欲が生んだ新記録ともいえる。では、15歳293日でのツアー最年少優勝記録も残している勝にとって、“記録”とはどんな意味をもつのだろうか?
「すごい記録を残したいと思ったことはない。言われてから『あーそうなんだ』とか思うことが多い」。結果として残るもの。そんな意識が伝わってくる。ただ、「最少スコアや、世界記録には興味があります。最少スコアはパーではダメ。プレッシャーもかかると思うし、究極まで自分を追い詰めてみたい。そして、それを楽しいゴルフで更新できたらいい」という“野望”も抱いている。
国内女子ツアーの18ホール最少ストローク記録(パー72)は、キム・ヒョージュ(韓国、2012年)、稲見萌寧(21年)が打ち立てた「61」。次はここが標的となる。アイアンにはキレがあり、3番パー3でベタピンの位置からバーディを奪うなど、ショットでスコアを伸ばすシーンも目立った。「バーディ合戦になる一週間だと思うので、1つでも多く獲れるようコースマネジメントしていきたい」。現在の状態のよさを、次なる大記録に結びつければ、どれだけ伸ばし合いの大会といえども国内2連勝に大きく近づくことは間違いがない。(文・間宮輝憲)
【連続ノーボギーホール記録・上位】
1位:87 勝みなみ(2022年)
2位:86 山下美夢有(2021年)
3位:85 若林舞衣子(2021年)
4位:83 ※ジェニー・シン(2016年)
5位:81 申ジエ(2015年)
6位:80 P・チュティチャイ(2016年)
6位:80 ※A・ソレンスタム(2004年)
※は招待選手
それでも続く16番では5メートルからのバーディパットがカップを1周して、イン。「ああいう風(1回転して)に入ることがこれまでなかった。外れたと思って見ていたら入ったのでビックリしました。あのバーディが無かったら、(15番の)ボギーから持ち直せなかったと思う」。4アンダー・6位タイで発進したラウンドは、明日にもつながるいい内容といえた。
もし、ラウンド前に記録のことを意識していたら、「もっと先のほうでボギーがきていたと思う」とも話す。無欲が生んだ新記録ともいえる。では、15歳293日でのツアー最年少優勝記録も残している勝にとって、“記録”とはどんな意味をもつのだろうか?
「すごい記録を残したいと思ったことはない。言われてから『あーそうなんだ』とか思うことが多い」。結果として残るもの。そんな意識が伝わってくる。ただ、「最少スコアや、世界記録には興味があります。最少スコアはパーではダメ。プレッシャーもかかると思うし、究極まで自分を追い詰めてみたい。そして、それを楽しいゴルフで更新できたらいい」という“野望”も抱いている。
国内女子ツアーの18ホール最少ストローク記録(パー72)は、キム・ヒョージュ(韓国、2012年)、稲見萌寧(21年)が打ち立てた「61」。次はここが標的となる。アイアンにはキレがあり、3番パー3でベタピンの位置からバーディを奪うなど、ショットでスコアを伸ばすシーンも目立った。「バーディ合戦になる一週間だと思うので、1つでも多く獲れるようコースマネジメントしていきたい」。現在の状態のよさを、次なる大記録に結びつければ、どれだけ伸ばし合いの大会といえども国内2連勝に大きく近づくことは間違いがない。(文・間宮輝憲)
【連続ノーボギーホール記録・上位】
1位:87 勝みなみ(2022年)
2位:86 山下美夢有(2021年)
3位:85 若林舞衣子(2021年)
4位:83 ※ジェニー・シン(2016年)
5位:81 申ジエ(2015年)
6位:80 P・チュティチャイ(2016年)
6位:80 ※A・ソレンスタム(2004年)
※は招待選手