さらに「12番から攻めていこうという気持ちはありましたが、いまいちピンまで打てていなかった」。首位を守り切るため、自然とブレーキをかけつつのプレーになる。その狙いは奏功していたが、自分のしたいアグレッシブなゴルフとはズレがあった。そして、後続が迫ってくる中、攻めなければ勝つことができない状況でもあった。
自分らしさを取り戻せたのは、やはり精神的な強さによるところが大きい。「私はパッティングもそうですが、カップを意識しすぎると気持ちが入って大オーバーしたりしてしまう。大事なのはインパクトに集中すること」。それをこの日の最難関ホール・16番の2打目で実行する。バーディこそ奪えなかったが、しっかりとグリーンに乗せて2パットでパー。手ごたえをつかみ、「次につながる流れを作れた」と同じ意識を持った17番のティショットをピンに絡めて勝負を決めるバーディにつなげた。
結果を追求しすぎなかったことも、この2連勝につながった。岩井は常々こう話す。「勝つ前に自分のゴルフをしたい」。だからこそ、優勝した気持ちを聞かれても「信じられないです」とただただ驚くばかり。しかし、ただ漠然と試合に臨んでいるわけではない。「先週の優勝には満足はしていませんでした。次の試合に向けて、どういう気持ちで臨んだらいいのかを整理しました」。人事を尽くして天命を待つ。浮かれることなく目の前に集中していたのである。
来週の「ニトリレディス」(北海道・小樽CC)で勝利を挙げれば、ツアー史上初の初Vから3週連続優勝となるが、「(来週に向けて)変えたいところもないですし、変える予定もないです。勝つ前に自分のゴルフをしたいと思っています」と泰然自若。難攻不落の小樽でも20歳が沸かせてくれそうだ。(文・秋田義和)
自分らしさを取り戻せたのは、やはり精神的な強さによるところが大きい。「私はパッティングもそうですが、カップを意識しすぎると気持ちが入って大オーバーしたりしてしまう。大事なのはインパクトに集中すること」。それをこの日の最難関ホール・16番の2打目で実行する。バーディこそ奪えなかったが、しっかりとグリーンに乗せて2パットでパー。手ごたえをつかみ、「次につながる流れを作れた」と同じ意識を持った17番のティショットをピンに絡めて勝負を決めるバーディにつなげた。
結果を追求しすぎなかったことも、この2連勝につながった。岩井は常々こう話す。「勝つ前に自分のゴルフをしたい」。だからこそ、優勝した気持ちを聞かれても「信じられないです」とただただ驚くばかり。しかし、ただ漠然と試合に臨んでいるわけではない。「先週の優勝には満足はしていませんでした。次の試合に向けて、どういう気持ちで臨んだらいいのかを整理しました」。人事を尽くして天命を待つ。浮かれることなく目の前に集中していたのである。
来週の「ニトリレディス」(北海道・小樽CC)で勝利を挙げれば、ツアー史上初の初Vから3週連続優勝となるが、「(来週に向けて)変えたいところもないですし、変える予定もないです。勝つ前に自分のゴルフをしたいと思っています」と泰然自若。難攻不落の小樽でも20歳が沸かせてくれそうだ。(文・秋田義和)