＜CAT Ladies　最終日◇21日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6638ヤード・パー72＞

2週前の「AIG女子オープン」（全英）で13位タイに入り、海外でもその強さを発揮した山下美夢有。国内復帰戦の最終日は1イーグル・6バーディでトーナメントコースレコードとなる「64」を叩き出す猛追を見せたが、優勝にはあと一歩届かず。トータル12アンダーの単独2位で3日間を終えた。

“ユンボ”ゲットで笑顔の岩井千怜【写真】

首位の岩井千怜とは7打差。大きく水をあけられたなかでのスタートだったが、出だしの1番でチップインイーグルを奪うと、その後も2つ伸ばして後半へ。折り返してすぐの10番でもバーディを奪い、12番からは3連続バーディ。特に13番は2021年大会からパー5がパー4となった難関ホールだったが、2打目を1メートルにつけてバーディを奪うなど強さを見せた。

16番では2.5メートルのしびれるパットを残したが、これを決めてパーセーブ。だが、最終18番パー5でスコアを伸ばせず、首位タイで並んだままのホールアウトとなると、パーを並べ続けていた岩井が17番でバーディを奪い万事休す。7打差を覆したとなれば19年の申ジエ（韓国）らに並ぶ歴代4番目の大逆転劇だったが、惜しくも目前で涙をのんだ。

優勝を逃したことよりも、“伸ばしきれなかったこと”を悔やんだ。「8つ伸ばせたのは良かったですが、結構ショットが良かったにもかかわらず、バーディチャンスが外れること多かった」。首位と並んだ15番からは「あと1つ伸ばそう」と頑張ったものの、17番では4メートルを決められず、上がりの18番では3打目を寄せられなかった反省を口にした。