加えてメンタル面もブレない。最たるものが勝負を決めた17番のバーディパットだ。「カップを見ずにインパクトに集中していた、と優勝会見で話したそうですが、ラインに乗せることも考えず自分のやるべきこと、ストロークに集中しているように見えました。だから打った後もなかなか顔が上がらない。そこに自信を感じました」。初優勝を挙げた軽井沢でも、勝負どころと踏んだ10番で4.5メートルを決めるなど、ここ一番で最高のパッティングができる強さを持っている。
■ルーキーたちがツアーの壁にぶつからなくなっている
岩井だけでなく、今回最後まで競り合った山下をはじめ、古江彩佳、西村優菜、吉田優利といったパッティングがうまい若手が増えてきた。失敗の経験が少ない分強気にいけるということもあるだろうが、辻村氏はこれまでになかったことだという。
「数年前のルーキーたちはプロのトーナメントのグリーンに慣れるまでに2〜3年はかかっていました。みんな、そこで手こずり、“プロの壁”の1つだったと言ってもいいでしょう。ですが、今の選手たちにはそれがない。いきなりアンジュレーションへの対応だったり、スピード感を合わせられている。アマチュア時代からプロのトーナメントを多く経験できている選手たちが増えていることが理由ではないでしょうか」
軽井沢にしても、箱根にしても決して簡単なグリーンではない。早いうちからプロのグリーンに慣れていたことも偉業達成の理由の1つと言えそうだ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、松森彩夏、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
■ルーキーたちがツアーの壁にぶつからなくなっている
岩井だけでなく、今回最後まで競り合った山下をはじめ、古江彩佳、西村優菜、吉田優利といったパッティングがうまい若手が増えてきた。失敗の経験が少ない分強気にいけるということもあるだろうが、辻村氏はこれまでになかったことだという。
「数年前のルーキーたちはプロのトーナメントのグリーンに慣れるまでに2〜3年はかかっていました。みんな、そこで手こずり、“プロの壁”の1つだったと言ってもいいでしょう。ですが、今の選手たちにはそれがない。いきなりアンジュレーションへの対応だったり、スピード感を合わせられている。アマチュア時代からプロのトーナメントを多く経験できている選手たちが増えていることが理由ではないでしょうか」
軽井沢にしても、箱根にしても決して簡単なグリーンではない。早いうちからプロのグリーンに慣れていたことも偉業達成の理由の1つと言えそうだ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、松森彩夏、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。