それでも、外した場所はいちばん寄せやすい場所だった。3打目はピンそば50センチにつけるナイスアプローチ。「うまくいってよかった」とここでパーをセーブすると、ボギーの山下を一打リードした。さらに18番でもボギーを喫した山下に対して稲見は17、18番とパー。圧倒的に強かった昨シーズンを思い起こさせる、貫禄の勝利となった。
昨季は出場すれば優勝争いというなかで9勝を挙げた。賞金女王にも輝き、大きな期待を受けて今季に入ったが、序盤から苦しんだ。体の不調、ショット不振。パッティングにも違和感を覚え、先週までトップ10に14回入りながらも1勝にとどまっていた。「やりたいこと、やっていることはいい感じだけど、構えたときのコース形状だったり風だったり、自分がうまくイメージして打ち切れなかった」とここまでを振り返る。
そんなトンネルをようやく抜け出すことができた理由は、練習と努力に他ならない。「体の面、体とゴルフの面、やりたい動き。ひとつずつ解決していこうと。それはできたので、少しずつかみ合ってきた」と地道な取り組みで、ついに今季2回目の優勝杯を手にするまでに戻ってきた。
国内女子ツアーでは今季から賞金ランキングではなく、年間女王を争うポイントレースのメルセデス・ランキングに重きが置かれている。総合的な活躍がランキングに反映される仕組みだが、これで稲見は同ランキング首位に立った山下、2位の西郷真央に接近。「今から女王を目指してというより、なるべく上位で戦って、優勝できるように頑張りたい」。2年連続“女王”は結果としてついてくるものだが、難関小樽での連覇が、偉業へとつながる序章になりそうなほどの優勝劇だったのは間違いない。
昨季は出場すれば優勝争いというなかで9勝を挙げた。賞金女王にも輝き、大きな期待を受けて今季に入ったが、序盤から苦しんだ。体の不調、ショット不振。パッティングにも違和感を覚え、先週までトップ10に14回入りながらも1勝にとどまっていた。「やりたいこと、やっていることはいい感じだけど、構えたときのコース形状だったり風だったり、自分がうまくイメージして打ち切れなかった」とここまでを振り返る。
そんなトンネルをようやく抜け出すことができた理由は、練習と努力に他ならない。「体の面、体とゴルフの面、やりたい動き。ひとつずつ解決していこうと。それはできたので、少しずつかみ合ってきた」と地道な取り組みで、ついに今季2回目の優勝杯を手にするまでに戻ってきた。
国内女子ツアーでは今季から賞金ランキングではなく、年間女王を争うポイントレースのメルセデス・ランキングに重きが置かれている。総合的な活躍がランキングに反映される仕組みだが、これで稲見は同ランキング首位に立った山下、2位の西郷真央に接近。「今から女王を目指してというより、なるべく上位で戦って、優勝できるように頑張りたい」。2年連続“女王”は結果としてついてくるものだが、難関小樽での連覇が、偉業へとつながる序章になりそうなほどの優勝劇だったのは間違いない。