<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部(6,587ヤード・パー72)>
左手首の故障のため開幕から3戦を欠場した有村智恵が、30日(金)に開幕する「ヤマハレディースオープン葛城」でいよいよ今シーズン初戦を迎える。
有村が左手首に痛みを覚え、「TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)」と診断を受けたのは昨年の8月。そこからは思うように練習も出来ず苦しい期間を過ごしてきた。このオフは1月までは休養に充て、本格始動したのは2月の宮古島合宿から。その中でも手首の痛みを考慮して練習量は大幅にセーブされた。豊富な練習量でゴルフを積み上げてきた有村にとっては、何よりも苦しい時間だった。自分と同じ怪我で昨年引退した古閑美保のドキュメンタリーを目にすれば、「すごく落ち込むことがありました」と“引退”の文字まで頭をよぎったこともあった。
しかし、このオフは練習時間が減ったことで時間が出来た分、これまでとは違った部分で成長することも出来た。1つは多くの人との出会いだ。「色んなアスリートの方やプロゴルファーと話す時間が増えて、体の話も沢山出来て知識も増えましたね」とこのオフでアスリートとして必要な知識も多く蓄えると共に、人とのつながりで多くのアドバイスも得た。左手首に負担をかけないように昨年よりもややフック気味にグリップを変えたのも、同じブリヂストンと用品契約を結ぶ丸山茂樹からのアドバイスを受けてのものだった。
そして、2つ目は精神面での成長。自分の怪我と向き合っていく中で多くの悩みを抱え、それを1つずつ消化して前に進んでいく過程で、ゴルフに対する気持ちの変化があらわれた。「このショットを打ってどうなるかという、結果に対する怖さがなくなりましたね。そういった意味では一皮むけられたかなと思います」。これまでは当たり前だった、ゴルフが出来るという喜びを感じたことで、ミスにつながる邪念がいつの間にか消えていた。
左手首の故障のため開幕から3戦を欠場した有村智恵が、30日(金)に開幕する「ヤマハレディースオープン葛城」でいよいよ今シーズン初戦を迎える。
有村が左手首に痛みを覚え、「TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)」と診断を受けたのは昨年の8月。そこからは思うように練習も出来ず苦しい期間を過ごしてきた。このオフは1月までは休養に充て、本格始動したのは2月の宮古島合宿から。その中でも手首の痛みを考慮して練習量は大幅にセーブされた。豊富な練習量でゴルフを積み上げてきた有村にとっては、何よりも苦しい時間だった。自分と同じ怪我で昨年引退した古閑美保のドキュメンタリーを目にすれば、「すごく落ち込むことがありました」と“引退”の文字まで頭をよぎったこともあった。
しかし、このオフは練習時間が減ったことで時間が出来た分、これまでとは違った部分で成長することも出来た。1つは多くの人との出会いだ。「色んなアスリートの方やプロゴルファーと話す時間が増えて、体の話も沢山出来て知識も増えましたね」とこのオフでアスリートとして必要な知識も多く蓄えると共に、人とのつながりで多くのアドバイスも得た。左手首に負担をかけないように昨年よりもややフック気味にグリップを変えたのも、同じブリヂストンと用品契約を結ぶ丸山茂樹からのアドバイスを受けてのものだった。
そして、2つ目は精神面での成長。自分の怪我と向き合っていく中で多くの悩みを抱え、それを1つずつ消化して前に進んでいく過程で、ゴルフに対する気持ちの変化があらわれた。「このショットを打ってどうなるかという、結果に対する怖さがなくなりましたね。そういった意味では一皮むけられたかなと思います」。これまでは当たり前だった、ゴルフが出来るという喜びを感じたことで、ミスにつながる邪念がいつの間にか消えていた。