そのため、グリーンはそこまで硬くなく、フェアウェイから打つことができればしっかりと止めることができるという。ただし、今年はセミラフ、つまりファーストカットラフを設置し、ラフもここから最終日までは刈る予定がないため、フェアウェイヒットがまず絶対条件となりそうだ。

総距離は最終決定したものより100ヤードほど長い設定を予定していたが、様々な理由により短くなった。この結果、山崎の優勝予想スコアはトータルで12アンダー。「1日3アンダーです」とそこまで高くない。昨年はトータル16アンダーを想定するなか、稲見萌寧が大会記録のトータル19アンダーで制し圧巻の強さを示した。

「多少ラフにこぼしても、距離を生かしたアドバンテージでウェッジのコントロールショットで打っていくことで、昨年の優勝スコアに近い数字も決して不可能ではない」と、勇気ある攻めとパワーでねじ伏せることも可能と山崎はいう。そしてやはり正確なショットとグリーン上で止める技術に加え、アップダウンの激しいコースでは体力も必要になってくる。

そんな思いが込められ準備されたコースと選手との対戦がどんな展開になるのか。最後の最後、「選手にとってみては壁に感じるようなタフな上がりのホールになってくる」という18番パー4がやはり注目。西村優菜は「私の距離では届かない」と、400ヤードに加え15メートル打ち上げていくホールのパーオンは厳しいと話した。バーディで逆転というよりもスコアを落としたら負けというホール。まずは初日のスコアが気になるところだ。