＜日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯　3日目◇10日◇城陽カントリー倶楽部（京都府）◇6555ヤード・パー72＞

昨年の最終戦以来となる勝利に向けて、三ヶ島かなが欲望丸出しだ。メジャーチャンピオンとして臨んだ今季はここまでメルセデス・ランキング29位。トップ10は一度の2位を含む4回と、不満が残る半年を過ごしてきた。

まだ扇風機は手放せません【写真】

初日は1オーバーと出遅れ。「パットがぜんぜん入らなくて」と34パットを喫した。そんな反省点を生かして2日目は「67」、そしてこの日も「67」。両日ともにボギーなしの完ぺきなラウンドを見せた。それでも、本当は今日の段階で「10（アンダー）まで行きたかった」と貪欲な姿勢だ。

今季開幕時は「早く2勝目をしたいと思っていた」と意気込んでスタートしたが、開幕戦から5戦で4度の予選落ち。6月から7月にかけても4戦連続で決勝に進めず「一度落ち込んだ」。そこで考えたのが、「勘違いでもいい」と自信を持つこと。加えて「覚悟と勇気」を持ち、攻める自分に変化を遂げることだった。

そんな意識改革がこの日ははまった。2番で70センチにつけバーディ。9番は40センチ、そして17番は60センチにつけた。この日もチャンスを逃すシーンもあったが、「パターが入ってくれないので、もっと近くに行こう」とピンを攻めてOKバーディの数を量産した。