＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　最終日◇25日◇利府ゴルフ倶楽部（宮城県）◇6491ヤード・パー72＞

エリカに笑顔が戻った。ようやく晴れ模様となった最終日、原英莉花がもう少しでホールインワンという一打を放った。

大声援に応える原英莉花【大会写真】

最高潮の舞台は15番パー3。直前の14番パー5でバーディを奪えず、「ここから4連続バーディであがるぞ！」と気合いが入っていた。ピンまで164ヤード、風は右から。「7番アイアンでちょっと右にフェード気味で風にぶつけて、傾斜で左に落ちて…」とイメージも完璧。「めっちゃ狙っていました」と思いを込めた球は、カップ手前に着弾するとカップへ一直線に転がっていく。

だが、わずかに右を抜け10センチにピタリ。エース達成とはならなかった。「入ったかは見えなかったけど…ボールが消えなかったことは分かった（笑）」。苦笑いも混じりつつグリーンに来ると、カップにボールを流し込んで右手を高々と挙げて歓声に応えた。

このホールにはホールインワン賞400万円（提供：パシフィックゴルフマネージメント株式会社）が設定されていたがゲットならず。「いい感じに飛んで行ったので、“おっ！これは”と思ったけど…そう簡単じゃないですね（笑）」と茶目っ気交じりに悔しがった。