その1人が優勝した古江だった。岩井明愛と首位で並んで迎えた最終ホール。ティショットをフェアウェイに置くと、残り174ヤードからの2打目を6番ユーティリティで右3メートルにオン。これをど真ん中から決めて大会連覇をもぎ取った。ここに辻村氏は改めて古江の強さを感じたという。
「ピンは左、その手前に絶対に入れてはいけないバンカーという状況で7ヤードほど右に打ち出しドローでピンへと近づけて行く最高のショットでした。出球、球筋、止める位置のすべてがイメージ通りだったと思います。何がすごいかというとちゃんと“つかまえにいって”持ち球のドローを打てていること。プレーオフでいい、パーでいい、と考えるならばもっと右に出す、もしくは本能的に逃げてしまってもおかしくないですから」
もちろん、仕上げも完璧だ。「最後のバーディパットは軽いフックラインでした。でも線の置き方、向き、そしてその線通りに転がっていく出球とブレない順回転。ど真ん中から入っていきましたね」と賛辞を惜しまない。
どちらのプレーにも共通するのがメンタル面。「古江さんは迷いがない。雑念もない。ただ目の前のベストショットに迷わず集中する。だからすごいスコアを出すことができるし、勝負どころで決められる。ルーティンにもスイングにも迷いから生まれる澱みがないんです。練習を見ていてもミスしても思った動きができなかったとしても淡々と打ち続ける。それがコースでそのままできているように思えます」。常々「緊張することはほとんどない」という強メンタルは、米ツアーでもまれてさらに強くなって帰ってきた。
■キャディが感じた2つの成長
古江は米ツアー本格参戦以降、スコットランド人のマイク・スコット氏をエースキャディとして転戦してきた。そのため昨年の富士通レディースをはじめ何度も共に戦ってきた森本真祐氏がバッグを担ぐのも、「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」で優勝してからは初めて。そんな森本氏に辻村氏が『成長を感じた部分はある?』と聞くと「2つあります」と返ってきたという。
「ピンは左、その手前に絶対に入れてはいけないバンカーという状況で7ヤードほど右に打ち出しドローでピンへと近づけて行く最高のショットでした。出球、球筋、止める位置のすべてがイメージ通りだったと思います。何がすごいかというとちゃんと“つかまえにいって”持ち球のドローを打てていること。プレーオフでいい、パーでいい、と考えるならばもっと右に出す、もしくは本能的に逃げてしまってもおかしくないですから」
もちろん、仕上げも完璧だ。「最後のバーディパットは軽いフックラインでした。でも線の置き方、向き、そしてその線通りに転がっていく出球とブレない順回転。ど真ん中から入っていきましたね」と賛辞を惜しまない。
どちらのプレーにも共通するのがメンタル面。「古江さんは迷いがない。雑念もない。ただ目の前のベストショットに迷わず集中する。だからすごいスコアを出すことができるし、勝負どころで決められる。ルーティンにもスイングにも迷いから生まれる澱みがないんです。練習を見ていてもミスしても思った動きができなかったとしても淡々と打ち続ける。それがコースでそのままできているように思えます」。常々「緊張することはほとんどない」という強メンタルは、米ツアーでもまれてさらに強くなって帰ってきた。
■キャディが感じた2つの成長
古江は米ツアー本格参戦以降、スコットランド人のマイク・スコット氏をエースキャディとして転戦してきた。そのため昨年の富士通レディースをはじめ何度も共に戦ってきた森本真祐氏がバッグを担ぐのも、「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」で優勝してからは初めて。そんな森本氏に辻村氏が『成長を感じた部分はある?』と聞くと「2つあります」と返ってきたという。