＜樋口久子 三菱電機レディス　初日◇28日◇武蔵丘ゴルフコース（埼玉県）◇6650ヤード・パー72＞

今季から米国ツアーを主戦場にする前年覇者の渋野日向子や、2年ぶりに母国での試合に挑んだ畑岡奈紗が“スポット参戦”した大会の初日は、平日ながら5587人のギャラリーが会場に足を運び、コースは熱気に包まれた。

スタンドもすし詰め状態です【大会ライブフォト】

同じ金曜日に開催された昨年大会初日の2902人に比べ、およそ1.9倍にものぼる大入り。新型コロナウイルスまん延防止のため、入場者数を制限する大会が多かったことも影響するが、この数字は今季平日に行われた国内女子ツアーの最多動員数を記録した。

なかでも渋野が、現在メルセデスランキング1位に立つ山下美夢有、そして2週連続優勝がかかる川崎春花と回った組には、大行列が。常に多くの視線のなかでプレーしてきた渋野でさえも、「1番の3打目地点から後ろを振り返った時の行列がすごすぎてビックリ。ひさしぶりという感覚ではなく、緊張感がありすぎた」と言うほどだ。改めて“渋野人気”を証明する人だかりになった。

第2ラウンドは土曜日とあって、さらなる来場者の増加も見込まれる。昨年は渋野がペ・ソンウ（韓国）とのプレーオフをイーグルで制す劇的なクライマックスを迎えた。「面白い試合を見せたい」とその大会で意気込んでいたという話題を振られた渋野は、「去年大口叩いたので、明日もできるように頑張りたい（笑）」と盛り上がりの再現へ全力を尽くすことを誓った。