＜伊藤園レディス　2日目◇12日◇グレートアイランド倶楽部（千葉県）◇6741ヤード・パー72＞

優勝で女王戴冠の可能性が出てくる山下美夢有が、首位から出た2日目に6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。上田桃子にトップの座は奪われたが、トータル11アンダーの2位から逆転優勝を狙う。

もうひとりの“桃子”も最終日最終組入り【写真】

3番から怒とうの4連続バーディを奪うなど、上田とともにバーディショーを続けた。「きのうに比べてショットが安定していた。前半はそこまでチャンスについていたわけではないけど、下りも決めきれてよかった」。4番、5番は奥からの5メートルをねじ込むなど、シビアなパッティングをスコアにつなげていった。

同組で回った上田は、チップインイーグルを奪うなど「64」を記録。一気にトータル13アンダーまで伸ばした。「いいリズムで上田さんが回られていたので、私もプレーしやすかった」と、その姿も背中を押してくれた要因のひとつ。そして何よりも、白熱のバーディ合戦でギャラリーを盛り上げた。

最終日も最終組でその上田と回る。「飛距離も出るし、ショットの精度がすごい。パッティングも強気で決めきってくる。すべていいプレーだなって思いました」。この日圧巻のプレーを見せた上田は、2007年に21歳の若さで賞金女王に輝いた。奇しくも山下も21歳。元女王の前で、新女王誕生の瞬間を迎えるのか。（文・間宮輝憲）