優勝の瞬間、スピーチと、そのたびに涙があふれた藤田だったが、優勝会見でも11年に結婚した夫・和晃さんの話になると再び声を詰まらせた。結婚したのは“いい夫婦の日”であり、藤田の誕生日でもある11月22日。前回の優勝は10月だったため、実はこれが結婚後、初めての勝利だった。
「感謝は言い表せないです。結婚してダメになったと直接言われているのも見ていたけど、そういうのを私に見せないで、ゴルフに集中させてくれていた。ずっと前向きなことしか言わない。二人で優勝を目指して頑張ろうとずっと言っていた。私が辛いときにも“大丈夫”と支えてくれた。本当に感謝しかないですね」
言葉通り、和晃さんは全身全霊で支えてきた。マネージャーとして、そして「身近な人がマッサージできないと戦えない」という話を聞けばケアの勉強もした。「昨日はほどよいハリがあったんです。今年優勝争いをしてきた時よりも良くて、あしたはいいプレーができるなって思っていました」。そんなことも容易に分かるほど、ずっとケアをして支えてきた。
普段、飄々としているように見える藤田だが、和晃さんの言葉を借りれば「人前でやるのが苦手なタイプ」。ずっとストイックに取り組む姿をずっと見守ってきた。藤田はあと一歩届かなかった勝利にもサラッと「悔しいですけど…」と言うに留まるが、実はオープンウィークにミニ合宿を張って、ミスをしたところを徹底的に洗い出し、1つ1つクリアしていった。そういったことがきょうのボギーフリーにつながったのは言うまでもない。
11年間、様々なことを乗り越えてつかんだカップ。「結婚してから長かったですね。険しく高い壁でしたけど、素晴らしい景色が待っていました」。照れくさそうに、でもうれしそうに。初めて2人でカップを持った。(文・秋田義和)
「感謝は言い表せないです。結婚してダメになったと直接言われているのも見ていたけど、そういうのを私に見せないで、ゴルフに集中させてくれていた。ずっと前向きなことしか言わない。二人で優勝を目指して頑張ろうとずっと言っていた。私が辛いときにも“大丈夫”と支えてくれた。本当に感謝しかないですね」
言葉通り、和晃さんは全身全霊で支えてきた。マネージャーとして、そして「身近な人がマッサージできないと戦えない」という話を聞けばケアの勉強もした。「昨日はほどよいハリがあったんです。今年優勝争いをしてきた時よりも良くて、あしたはいいプレーができるなって思っていました」。そんなことも容易に分かるほど、ずっとケアをして支えてきた。
普段、飄々としているように見える藤田だが、和晃さんの言葉を借りれば「人前でやるのが苦手なタイプ」。ずっとストイックに取り組む姿をずっと見守ってきた。藤田はあと一歩届かなかった勝利にもサラッと「悔しいですけど…」と言うに留まるが、実はオープンウィークにミニ合宿を張って、ミスをしたところを徹底的に洗い出し、1つ1つクリアしていった。そういったことがきょうのボギーフリーにつながったのは言うまでもない。
11年間、様々なことを乗り越えてつかんだカップ。「結婚してから長かったですね。険しく高い壁でしたけど、素晴らしい景色が待っていました」。照れくさそうに、でもうれしそうに。初めて2人でカップを持った。(文・秋田義和)