平均ストローク60台(69.9714)をマークして申ジエ(韓国)以来、ツアー2人目、日本勢では初となる記録を達成した山下。メルセデス・ランキングでは2位に1000pt以上の差をつける圧倒的強さで、年間獲得賞金額も2億3502万967円で2015年のイ・ボミ(韓国)を超えるツアー史上最高額を叩き出した。この記録はシーズンを通して常に上位争いができたことによるもの。強さを維持しつづけられたことについて、辻村氏は「“底辺”のブレ幅が少なかった」と説明する。
「いいときはもちろんツアートップレベルで高いですが、底辺(悪いとき)のブレ幅がなかったです。多くの選手は調子が悪くなると意識が上半身のコントロールにいきがちですが、ゴルフは相撲と同じように足が基本で手は最後。パタパタとしたフットワークから始動する山下さんは、下半身のバランスがよく、重心が伸びあがることがない。重心が上下にブレないので、常に軸が安定しています」
ミスの幅を小さくすることで、安定したスイングを展開する山下。今季11回、最終日最終組でいえば2度同組でプレーし優勝争いを演じた上田は『あの子本当に曲がらない』とショットの安定感に目を見張っているという。それを生み出しているのは、山下が父・勝臣さんとともに作り出したスイングにプラスして、山下自身の「セルフコントロール」によるものでもあると付け加える。
「自分で自分をよく理解している選手のひとりです。スポーツは心技体が重要ですが、ゴルフは“脳”技体ともいえます。コーチであるお父さんと会えないときでも、セルフコントロールは一年間、自分でもできていたと思います」
データ重視の山下は、ツアー初優勝を遂げる前に“先行投資”で弾道測定器を購入。クラブの動きや入り方に加え、ボールの打ち出しや弾道のデータを分析し、それを自分自身の“脳”で理解して修正できる「頭の良さ」があると話す。ブレないスイングを確立させた山下は、今季フェアウェイキープ率は77.1825%で5位(昨年9位)、パーオン率は75.1543%で1位(昨年18位)。そしてボールストライキング(ショット総合力)で1位に輝き、ツアーNo.1のショットメーカーとなった。
■試行錯誤のパッティングにも成長
「いいときはもちろんツアートップレベルで高いですが、底辺(悪いとき)のブレ幅がなかったです。多くの選手は調子が悪くなると意識が上半身のコントロールにいきがちですが、ゴルフは相撲と同じように足が基本で手は最後。パタパタとしたフットワークから始動する山下さんは、下半身のバランスがよく、重心が伸びあがることがない。重心が上下にブレないので、常に軸が安定しています」
ミスの幅を小さくすることで、安定したスイングを展開する山下。今季11回、最終日最終組でいえば2度同組でプレーし優勝争いを演じた上田は『あの子本当に曲がらない』とショットの安定感に目を見張っているという。それを生み出しているのは、山下が父・勝臣さんとともに作り出したスイングにプラスして、山下自身の「セルフコントロール」によるものでもあると付け加える。
「自分で自分をよく理解している選手のひとりです。スポーツは心技体が重要ですが、ゴルフは“脳”技体ともいえます。コーチであるお父さんと会えないときでも、セルフコントロールは一年間、自分でもできていたと思います」
データ重視の山下は、ツアー初優勝を遂げる前に“先行投資”で弾道測定器を購入。クラブの動きや入り方に加え、ボールの打ち出しや弾道のデータを分析し、それを自分自身の“脳”で理解して修正できる「頭の良さ」があると話す。ブレないスイングを確立させた山下は、今季フェアウェイキープ率は77.1825%で5位(昨年9位)、パーオン率は75.1543%で1位(昨年18位)。そしてボールストライキング(ショット総合力)で1位に輝き、ツアーNo.1のショットメーカーとなった。
■試行錯誤のパッティングにも成長