＜サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント　最終日◇29日◇鶴舞カントリー倶楽部(6,400ヤード・パー72)＞

　千葉県の鶴舞カントリー倶楽部で開催された、国内女子ツアー「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」の最終日。首位スタートの有村智恵が、7バーディ・ノーボギーの完璧なゴルフで“65”をマーク。トータル15アンダーで他の選手を圧倒し、今季初優勝を飾った。

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　「出だしで自分のいい流れを作っていけたのが、今日の1番良かったところだと思います」。1番でセカンドショットをOKにつけてバーディを奪った有村は2番、3番でもバーディ奪取に成功。4番のピンチもチップインパーで凌ぎ、後半に入っても11番、13番でバーディ。横峯さくら、申ジエ(韓国)が追随するも「自分が伸ばすことだけを考えてやっていました」と上がり2ホールでも連続バーディを奪って勝負を決めた。

　昨年は3勝した有村だったが、夏ごろから左手首痛に悩まされ今季は開幕を1か月遅らせてのスタート。まだ完全に治ったといえる状態ではなく「自分の感覚のなかで、この位置ならそんなに痛くないだろう」と試行錯誤を続けている。優勝スピーチでは「絶対に泣かないと決めていた」が、支えてくれた家族やトレーナーのことを思い出すと自然と涙が溢れ言葉を詰まらせた。

　苦境を乗り越え今季初優勝を挙げた有村は「この先、手首の状態も完全に良くなったといえる感じではない」とコメント。だが「今できることを常にやっていこうというのが今年のスタイル」とケガと付き合いながら戦っていくことを決意。「去年までの自分をしっかり越えたいなと思っています」。来週のメジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でも有村らしいプレーでファンを魅了する。