さらに、気持ち的な部分も大きい。「ゆったり過ごさなきゃいけないってよくいわれるんですけど、試合に出るってなると常に戦闘モード。ゆったりとした気持ちにまったくならないで、20年近く(プロとして)やってきた。一回そういうゆったりした気持ちになってもいいのかなって。だから潔く一回思い切って休んでみて、もし出たくなったらいつでも挑戦すればいいし、また来年のファーストQTから受ければいいと思っています」と語る。
「子どもを授かってもゴルフがしたい」。有村は今回の決断よりもだいぶ前から強い思いを持っていた。「私は基本、計画を立てないと気がすまない人間なので、もう20代後半くらいからケアとして、ずっと(妊娠をするため)病院には通っています。結婚するのは遅くなるから、将来子どもを授かるためにどうしておくべきかっていう相談をずっとしていました」と話す。
そして、今年35歳の誕生日を迎えたことも決断を後押しした。20歳前後の選手たちが活躍するツアーで戦っていても「体も元気でやれないことはないし、年齢よりも若い気持ちでいた」。ところが、病院へ通っていると現実を目の前に突きつけられた。「妊娠率は35歳からは急激に下がっていくと言われていて、『自然に授かるのを待ちましょう』って言われないんですよ。私も自然に授かればいいなと最初は思っていたんですけど、意外とギャップがあった」という。
それに、早く子どもを産んで復帰したいという思いもある。「主人は仕事をしているので、母が面倒を見られるうちに、子どもを産んでもう一回復帰したい。32、33歳くらいから(その考えが)あって、だから早く結婚しなきゃって感じでしたね」と笑う。いまは横峯さくらや若林舞衣子といった選手たちが、ママになってもツアーで戦っている。以前は結婚・出産したら事実上の引退だったが、選択肢は増えてきている。有村もそんな横峯や若林の姿に憧れはあるが、同時に慎重な考えもある。
「夢としてはさくらさんとか舞衣子みたいに、子どもがツアー会場に見に来ているなかで試合に出ると、すごくかっこいいしすてきだなと思う。かといって努力すれば叶うものでもない。そうならなくても幸せな道に進みたいなと思っています」
子どもを産んで、ツアーに復帰。文字にするのは簡単だが、険しい道であることは間違いない。ツアーに転戦しながら子育てをするとなると、これまでとは違いトレーニングや練習に時間をかけられなくなる。そこまでして有村をツアーに駆り立てるものは何なのか。やり残したことはあるのか? と聞くと、「まったくないですね」と意外な答えが返ってきた。
「子どもを授かってもゴルフがしたい」。有村は今回の決断よりもだいぶ前から強い思いを持っていた。「私は基本、計画を立てないと気がすまない人間なので、もう20代後半くらいからケアとして、ずっと(妊娠をするため)病院には通っています。結婚するのは遅くなるから、将来子どもを授かるためにどうしておくべきかっていう相談をずっとしていました」と話す。
そして、今年35歳の誕生日を迎えたことも決断を後押しした。20歳前後の選手たちが活躍するツアーで戦っていても「体も元気でやれないことはないし、年齢よりも若い気持ちでいた」。ところが、病院へ通っていると現実を目の前に突きつけられた。「妊娠率は35歳からは急激に下がっていくと言われていて、『自然に授かるのを待ちましょう』って言われないんですよ。私も自然に授かればいいなと最初は思っていたんですけど、意外とギャップがあった」という。
それに、早く子どもを産んで復帰したいという思いもある。「主人は仕事をしているので、母が面倒を見られるうちに、子どもを産んでもう一回復帰したい。32、33歳くらいから(その考えが)あって、だから早く結婚しなきゃって感じでしたね」と笑う。いまは横峯さくらや若林舞衣子といった選手たちが、ママになってもツアーで戦っている。以前は結婚・出産したら事実上の引退だったが、選択肢は増えてきている。有村もそんな横峯や若林の姿に憧れはあるが、同時に慎重な考えもある。
「夢としてはさくらさんとか舞衣子みたいに、子どもがツアー会場に見に来ているなかで試合に出ると、すごくかっこいいしすてきだなと思う。かといって努力すれば叶うものでもない。そうならなくても幸せな道に進みたいなと思っています」
子どもを産んで、ツアーに復帰。文字にするのは簡単だが、険しい道であることは間違いない。ツアーに転戦しながら子育てをするとなると、これまでとは違いトレーニングや練習に時間をかけられなくなる。そこまでして有村をツアーに駆り立てるものは何なのか。やり残したことはあるのか? と聞くと、「まったくないですね」と意外な答えが返ってきた。