＜ニチレイレディス　2日目◇16日◇袖ヶ浦カンツリー倶楽部・新袖コース(6,548ヤード・パー72)＞

　千葉県にある袖ヶ浦カンツリー倶楽部・新袖コースで開催されている、国内女子ツアー「ニチレイレディス」。イーブンパー39位タイからスタートした有村智恵がこの日6つスコアを伸ばす猛チャージを見せ、トータル6アンダーの4位タイに急浮上した。

特集「ニチレイレディス」

　4アンダーで迎えた最終18番。ド派手な締めくくりをみせた。パー5のティショットをフェアウェイに置くと、226ヤードのセカンドを3ウッドを振りぬき、4メートルのイーグルチャンス。やや下りのスライスラインをねじ込み、不調の中にいた有村の笑顔が18番グリーンではじけた。

　試行錯誤を続けていたパッティングにようやく光明が見えた。初日まではパッティングに悩むあまり「グリーンに上がるのが嫌だった」と“グリーン恐怖症”におちいっていたが、トレーナーからも「本当に嫌そうな顔してる」と眉間にしわを寄せてプレーする姿を指摘され反省。「周りから見てもそう見えるというのは相当だろうと思って、悪いところは直そうとしました」と意識的に前向きな気持ちに切り替えたことが好スコアにつながった。

　「ここ数週間モヤモヤしていたものがなくなりつつありますね。優勝争いの中のほうが集中していいプレーできるので明日が楽しみ」と前向きな言葉で会見を締めくくった有村。優勝争いの緊張感が復調のきっかけとなるか。