<ニチレイレディス 2日目◇17日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6621ヤード・パー72>
初日の「33」から「23」へ劇的改善。大幅にパット数を減らした後藤未有が7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル7アンダー・4位タイの好位置で最終日に進んだ。
「ショットは初日に比べると左右に曲がっていましたが、パッティングは良かったです」。後藤は好スコアの理由をこう振り返った。パーオンは初日の16回から11回に減少。寄せワンのパーが多かったこともパット数が減った要因ではあるが、パットがよく決まったことは紛れもない事実だ。
男子の時松隆光らと同じく、幼少期から篠塚武久氏の指導を受けている。ベースボールグリップと、コンパクトなトップからボールをこすり上げるように打つライジングパットが特徴。独特なパッティングスタイルでも修正点は意外なほど普通だった。
初日からの修正ポイントは「フォローを出すこと」。ボールに順回転をかけるように打つライジングパットの場合、フォローが出ないということはないはずだが、「必要以上にフォローでヘッドを上げようとしていた感じです。フォローを前に出せば、私の場合、普通にやれば上がるから、意識過ぎて逆効果だったなと思います」。幼少期からライジングパットが染み付いているからこその感覚だろう。
大きくスコアを伸ばして迎えた17番パー3ではグリーンを左に大きく外したが、傾斜の下から30ヤードをロブショットで2メートルに寄せてパーをセーブ。パッティングだけでなく、アプローチでもショットの乱れをカバーした。
今季は4月の「KKT杯バンテリンレディス」の5位タイが最高。その翌週の「フジサンケイレディス」では3位タイで最終日を迎えたが、最終的には10位タイで終わっている。首位の山下美夢有とは7打差だが、ビッグスコアが出るコースだけにまだまだ初優勝のチャンスは残されている。
「久しぶりに上位で最終日を迎えられるので、どこまで上に行けるか。優勝争いに絡んで、それを楽しみたいなと思います」。ベースボールグリップといえば、最近では渋野日向子が取り入れたことで話題となったが、後藤はゴルフを始めたときからずっとこのスタイル。最終日はベースボールグリップの利点を思う存分、体現したいところだ。(文・田中宏治)