＜日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯　初日◇6日◇タラオカントリークラブ 西コース(6,670ヤード・パー72)＞

　国内女子メジャー「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」が滋賀県にあるタラオカントリークラブで開幕。初日の競技を終え、吉田弓美子が公式戦最少ストロークタイの64をマークし、2位に4打差をつけて単独首位に立った。

吉田弓美子のプロフィール

　午後スタートだった吉田は、午前組で暫定首位に仲のよい大江香織がつけていることをチェック。「(大江の首位は)ちゃんと確認しました。追いつきたい気持ちがあった」と奮起。今日はパッティングも完璧だった。「先週から良かったけど、先週のグリーンだとしっかり打たないと入らなくてストロークが崩れた。今日はストロークを崩さないように注意して打ったのが良かったと思います」と調整が功を奏した形だ。

　また、今大会の舞台タラオカントリークラブは、3年前にプロテストをトップで通過した場所。当時はQTもうまく行かず、スポンサーも付かず家族のバックアップでゴルフを続けていた中、リーマンショックが起こった。「(その影響で)うちも経済状況が良くなくて、ゴルフを辞める辞めないというところまでいった」。しかし、その時に母親の勧めでプロテストを受けたのがこのタラオカントリークラブだった。「ここで人生が変わったと思うので、タラオで選手権をやるときは絶対に出て、いいスコアで回りたいと思っていた」。

　優勝の疲れもまだ残っているが「休みたいとか言っている場合じゃない。今日は今日、明日は明日と父から言われたので、明日もまたゼロからのスタートです」と語る。ゴルフ人生を変えた思い出のコースで、明日も1打1打、目の前のショットに向き合って最高の結果を目指す。