＜大王製紙エリエールレディス　事前情報◇15日◇五浦庭園カントリークラブ(6,427ヤード・パー72)＞

　国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディス」が福島県の五浦庭園カントリークラブで明日開幕。昨年は出場登録ミス出場できなかった上田桃子にとって、今年は地元九州で開催される最終戦「リコー杯」への出場権を持たないため、この試合が重要な大会となる。そのため昨年の轍は踏まないよう「今年は着いてすぐに」登録手続きを済ませた。

　最新の賞金ランキングは84位と、来季の国内ツアーの賞金シード獲得には厳しい位置にいるが「自分の中に明確なプランがあって、今どうしても賞金シードを取らなければいけないという気持ちではない」とキッパリ。しかしそれは諦めたわけではない。「大会に出場するからには勝つ気持ちでいるし、勝つ気持ちでいるということは(シード獲得の)チャンスもあると思っている」。

　昨年は日本の震災のニュースを聞くといち早く復興支援を表明した上田。「福島は震災で大きな被害が出たところですし、仙台(ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン)に出れなかったので、頑張りたい」と被災地の盛り上げを誓った。

　大会の展望は横峯らと同じく「上位陣のスコアは伸びてくる」と予想。ワイドなフェアウェーとフラットなグリーンというセッティングの中、スタートダッシュを決めて最終戦への切符を掴み取りたい。