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曲がらないショット生み出すルーティンも採用 川崎春花が“日本2冠”へ浮上「名誉ある大会」

川崎春花が上位浮上。その秘策は?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年9月28日 10時30分

川崎春花(右)が2つ目の日本タイトルへ好位置につけている
川崎春花(右)が2つ目の日本タイトルへ好位置につけている (撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 2日目◇27日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>

2022年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(現・ソニー 日本女子プロ選手権)を制している川崎春花が、“日本タイトル2冠”へジワリジワリと近づいた。6845ヤードのツアー史上最長コースを、好調なショット、パットで攻略している。

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見せ場は、終盤の17番パー4。2日目の平均ストロークが『4.4083』で最難関になったホールで、ティショットはラフに入れてしまった。それでも「順目だったのでラッキーでした」と、そこからグリーンオンに成功。そして7メートルのバーディパットをねじ込んだ。この日、ここでバーディを奪ったのは5人。そのひとりになった。

フェアウェイキープは、パー3を除く14ホール中10ホール。ただ、この17番以外は2度のファーストカットに、バンカーと、最も厄介になるラフを回避できているのも「68」というスコアにつながった。「ラフに行かなければ攻めやすい」。グリーンは軟らかく止まりやすいコンディションということもあり、このティショットが命運を大きく分けるのが、今年の日本女子オープンの特徴にもなっている。

イーブンパーだった初日は、どうしてもドライバーショットでプレッシャーを感じることも。「(初日は)抜けてしまうこともあったけど、きょうはフェアウェイに置くことだけを考えてスタートして、それがよかったです。あした以降も意識は変えずに」。かといってショットを置きにいくと「曲がってしまう」。それゆえ、しっかりと振り抜くことも忘れない。

ひとつのポイントを明かす。今週はテークバックが外へ上がり過ぎないよう、ルーティンにその部分を意識しながらの素振りを加えている。「最近はショットが両方に曲がっていた。映像を見たら外に上がり過ぎていたので、動画を撮って上がり方には気をつけています」。このワンポイントで曲がらないショットを次々と生み出している。

2つ目の日本タイトルは、もともと意識していなかったとも話す。しかし、「今週、会場に来て(設置されているモニターで)歴代大会の映像が流れているの見て、やっぱり名誉ある大会だなと思いました」と、重みも感じるようになってきた。アマチュア時代を含め今回が5度目の出場で、プロ入り前の21年には11位という結果も残している。

トータル4アンダーは首位と4打差の5位タイ。「今は意識しないようにしているけど、みなさんが目標とする大会。私も上位に入れるように頑張りたい」。夏場に3勝を挙げた好調娘が、秋にも大きな実りを“収穫”する。(文・間宮輝憲)

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