<アース・モンダミンカップ 2日目◇23日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6650 ヤード・パー72>
今季開幕から苦しい試合が続いていた佐藤心結だが、ここ数試合で昨シーズンの勢いを取り戻しつつある。今日伸ばしたスコアは2つだけだが、奪ったバーディは5つ。積極的なゴルフを展開し、トータル6アンダーの上位で2日目を終えた。
「昨日ラウンドするなかで、アイアンが抜け気味だったり、アドレス時に右目で見ていたりした」と気づいた佐藤は、初日のラウンド後に練習で修正。「ショットがいい感じになってきた」こともあり、「フェアウェイからのショットはほとんどピンを狙っていました」と積極的なゴルフにつながった。その結果、「5~6メートルのバーディパットが打てたし、ほとんど10メートル以内にはつけられた」ことで、5バーディを奪取できた。
果敢にピンを攻めるゴルフの裏には、サッカー日本代表の影響もあるのだとか。佐藤といえば、無類のサッカー好き。15日と20日に開催されたサッカー日本代表の試合をテレビで観戦し、刺激を受けていた。「特に三笘さん」と、変幻自在のドリブルを武器にして、プレミアリーグ(イングランド)で活躍する三笘薫の名を挙げた。
「三笘さんがボールを持つとスタジアムの雰囲気が変わる。自分も見に来てくれている方々にワクワクしてもらえるようなゴルフをしたい」と、積極的なゴルフを展開したのだという。
しかし、積極的なゴルフを続けているとボギーがつきまとうもの。「ロングホールで2つボギーがあったので少しもったいなかったな」と悔しそうな表情を浮かべた。「それでもアンダーで回れたことは良かったと思います」と、ポジティブに2日目を振り返った。
決勝ラウンドで「少しでも上にいけるように」と意気込む佐藤。明日からも積極的にピンを狙い、観客たちをワクワクさせるゴルフを展開してほしい。(文・杉本夏希)