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「今できることを精いっぱい」 河本結が勝負のリランキングを前に思うこと

今週の試合を終えると非シード選手を対象に出場順位を見直す第1回リランキングが行われる。それを目前に控えた河本結は何を思う?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年6月15日 08時34分

<ニチレイレディス 事前情報◇14日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6621ヤード・パー72>

昨年末のQTで決まった非シード選手の優先出場順位を見直す第1回リランキングが、今週の試合後に行われる。この対象選手にとっては、ここが今後の出場試合を決めるひとつの山場に。その“審判”の時を、河本結は穏やかに待つ。

昨シーズンのメルセデス・ランキングで52位になった権利で得た前半戦出場権も、この試合で有効期限を迎える。今季は出場15試合で予選通過が2試合(棄権2度)と不振に陥り、現在のリランキングは10.46ptの68位。ここで上位進出を果たさないと今後の出場試合が大幅に減少するという瀬戸際に立たされているが、「今できることを精いっぱいやって、結果がどうあれ、自分がやりたいと思うことをやっていきたい。今週はとにかく目の前の一打に集中したいですね」と話すその表情は決して暗いものではない。

それは、先週の「宮里藍 サントリーレディスオープン」(49位タイ)で得た手ごたえがそうさせる。ここまで奥嶋誠昭コーチとともに「理想のスイング」を追い求め試行錯誤してきたが、現在の感覚に対してなかなかフィットせず結果を残すことにはつながらなかった。そんななか先週は、以前に師事していた目澤秀憲コーチのもとで一緒に教えを受けていた森下蓮氏にキャディを依頼。自分がよかった時にどんなスイング感覚だったかを思い出すために、いろいろと話しを聞いた。すると「それでよくなって、光がやっとみえた感じがした。きっと自分が目指しているスイングだし、奥嶋さんも理想としているスイングだと思えた」と、少し視界が開けたという実感も湧いてきたという。

「受け取り方や、力の使い方が違うだけなんだなって。これまでやってきたけどバラバラだった点がやっと結びついたような気がしています」。数試合前まで“どうせリランキング突破は無理だし”など、折れかけていた心が落ち着き、練習への意欲がさらに高まってきたことも明かす。「前向きに明るい感じで試合に挑めるのは、結果がどうあれ大きいですね」。苦しんだ前半戦の最後に、ひとつの突破口を見つけることができたのは大きな収穫といえる。

今週は日体大の同期で、プロテスト合格を目指す木村円がキャディを務める。練習中、時折2人で笑い声を響かせるリラックスムードが印象的だった。「落ち着いてできますね。今週は私の気持ちやプレーが大事になるし、それなら楽しく回れるのがいいな」と、メルセデス・ポイントの大量獲得のため、ともに戦っていく。

練習グリーンでは、水平な場所に細いレールを置き、その上で打ち出したボールを止めるというドリルに時間を割いていた。「しっかりとフェースにボールを当てて、最初の転がりをよくする。片山晋呉さんがYouTubeで比嘉一貴さんに教えているのを見てマネしています(笑)。『最初の3転がりを真っすぐに転がすのが大事』と聞いて。今1カ月くらいやってるんですけど、ショートパット、ミドルパットが安定してきてますね」。水平な場所を探し、器具をセット。失敗しても時々キャディと笑い合い、再び成功を目指してトライする。こうして開幕までしっかりと調整を重ねている。

「練習したいとか、スイングを固めたいとか思えているのは大きな一歩。私が決めた道しか行けないし、誰かがそれを決めるわけじゃない。自立できたのかな、とかも感じられてます」。この先のシーズンについては、結果に身を委ねる覚悟もしている。もちろんレギュラーツアーへの出場を続けることが第一だが、真剣にゴルフと向き合っていくことについては何も変わらない。(文・間宮輝憲)

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