17日に行われた「JLPGAアワード」の会場に、今年の海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」で日本勢4人目、自身初のメジャー優勝を飾った古江彩佳の姿があった。
米国女子ツアーの年間平均ストローク1位に与えられる『ベアトロフィー』(69.988)も獲得し、アワードでは『JLPGA輝き賞』を受賞した。「アメリカを中心に戦っているのに、こうしてJLPGAツアーの表彰をいただいて、すごく感謝だなと思っています」と笑顔を見せる。
2022年「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」以来のツアー2勝目。今季は24試合のうち、トップ10入りはエビアンでの優勝含む12回だった。現在の世界ランキングは9位で日本勢トップ。「(メジャー優勝は)自分にとってもすごくうれしいことですし、最終的にはベアトロフィーを取れた。日本人初ということがうれしい。本当にいい年だったなと思います」と一年を振り返った。
そんな飛躍した一年を『昇』と表現した。「最高な年で『幸』せなどと書きたかったけれど、でもこれがマックスで終わりたくない。階段を“昇る”途中という意味です」。歴史的な記録を生み出すなど素晴らしい成績を残したが、そこにとどまらず、挑戦を続けていく強い気持ちが表れていた。
古江はこの日、グレーのワンピース姿で登場。コーディネートのポイントを聞かれると、「時計が1番…」と左腕を上げてロレックスの腕時計を披露した。「エビアンで優勝した時のロレックスなんですけど、それが後ろにも書いてある」。メジャーで優勝した選手だけに贈られる貴重な腕時計。裏蓋には『Amundi evian WINNER 2024』が刻印されている。
「1、2週間前ぐらい」前に古江のもとに届いたばかり。世界に一つだけの時計を見せる表情は喜びであふれている。「なかなか持てる時計ではない。自分で勝ち取って、もらえてすごくうれしい。こういうドレスアップした時には使いたい」。これからも“特別な日”につける予定だ。(文・高木彩音)