＜リゾートトラスト レディス　2日目◇26日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ（静岡県）◇6500ヤード・パー72＞

今季1勝（通算3勝）の岩井千怜が、パー72の自己ベストを1打更新する「64」をたたき出し、初日の6位から一気に単独首位に浮上した。グランディ浜名湖ゴルフクラブにおける大会コースレコードだった「65」も更新。伸ばしあいとなった“ムービングフライデー”で圧巻のゴルフを見せた。

スタートの10番パー4。いきなりセカンドを50センチにつけるスーパーショットからのおはようバーディで滑り出した。さらに11番で4.5メートルを沈めると、13番からは4連続バーディ。わずか7ホールで6バーディという固め打ちだ。

「きょうはスタートからバーディがたくさん獲れて、流れに乗ってもっと伸ばせると思えた。いいラウンドになりました」。後半4番パー5ではツーオン狙いが失敗し、池ポチャのボギーを喫したが、「（4連続バーディも）獲ってたのかって感じ。何連続とかも意識せず集中して、スコアも気にせず回れました」と、ビッグスコアをカードに記した。

前日も「68」の好スコアだったが、「きのうよりもチャンスが多かったですね。ショットはいいイメージのままプレーできました」とその状態は高まる一方だった。毎週上位争いをするなかで疲れもたまっているが、昨晩は10時間以上の睡眠をとるなどして体力回復にも努めている。3月の「アクサレディス」で今季2度目の予選落ちをして以降の8試合は、優勝1度を含むトップ10が4度と“超安定飛行”を続けているが、それは今週も継続しそうだ。

この静岡で今季2勝目を挙げると、43試合目にして生涯獲得賞金は大台の1億円を突破する。それについて聞かれると、「え？　1億円ですか？　すごい…。頑張りたいですね」と驚きの表情を浮かべる。「優勝争いができる位置で戦うのが大事。上位で最終日を迎えられるようにしたい」。“ムービングサタデー”には、いったいいくつ伸ばすのだろうか？（文・間宮輝憲）