<フジサンケイレディス 初日◇21日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6457ヤード・パー71>
初優勝に向けていいイメージが湧いてきた。2000年度生まれのいわゆるプラチナ世代でプロ4年目の安田祐香は、3バーディ・1ボギーの「69」で回り、首位と2打差の6位タイ発進。過去2回の出場で7位タイ、3位タイと好成績を残している。昨年の最終日にスコアを落としたホールでこの日は悪いイメージを払拭できた。
綺麗なゴルフではなかった。「ショットが悪かったので、左右の風が吹いているときにミスが多かった。10メートルが2回入ってくれて、1.5メートルとかのパーパットが決まってくれたのでアンダーになった」と1日を振り返る。18ホール中パーオンに成功したのは11回。ボギーとした5番は3パット。パーオンを逃した7ホールはリカバリーに成功し、10番と14番で10メートル級のバーディパットを沈めた。風が強く難コンディションの中、しのぎながら“運”も味方にして上位で滑り出した。
同世代には古江彩佳、西村優菜、吉田優利らが国内外で優勝を挙げているが、アマチュア時代は世代の“エース格”でもあった安田。プロ入り後はケガなどもあり、思ったような結果を残せていない。ケガの影響で曲がり幅の大きなドローボールになっていたものを、今オフから以前の曲がり幅の小さいスイングに戻している。またトレーニング量も増やして「やればやるほど上を目指すようになったので、すごくいい気持ちでシーズンを迎えられている」と明るく話す。
先週の「KTT杯バンテリンレディス」で今季初のトップ10入りとなる5位タイとなって川奈入り。今大会は初出場で7位タイに入り、昨年は優勝争いに加わりながら上がり2ホールでボギー、ダブルボギーと落として3位タイに終わった。
「今日の10番は昨年の最終日のピン位置と同じでした」と昨年は長い距離から3パットのボギーとしたが、この日は1パットで仕留めてバーディ。「18番もティショットが飛んでいてイメージはよくなっている」と2オン2パットでパーセーブに成功している。明日以降も「自分が難しいと思っているホールでパーセーブできるようにしたい」と昨年までの悪いイメージをなくしながら最終日の頂点を目指す。