<Vポイント×SMBCレディス 事前情報◇20日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6668ヤード・パー72>
今週、開催予定だった米国女子ツアー「ファーヒルズ朴セリ選手権」が中止になったこともあり、そこを主戦場にする日本勢のうち6人が、国内女子ツアー第2戦に出場することになった。否が応でも注目が集まる。
2週前の「ダイキンオーキッドレディス」に続く日本参戦となる岩井明愛も、気合十分。その要因はやはり、ダイキンで妹の千怜が連覇を成し遂げたこと。「(千怜が)優勝したから、やっぱり自分も勝たないと。いい相乗効果になってますね」。開幕時期に姉妹で連勝となれば、そのインパクトは特大だ。
オープンウィークだった先週は、休息がメーンに。「ダラダラ過ごしたり、ギターを弾いたり。ちょっとトレーニングをして、コースは行かず、打撃練習をしてという感じでした」。2022年の「日本女子オープン」でプレーした紫CCすみれCについては、「ラフが長いと思っていたけど、季節も違うし、ちょっとラッキー。“めちゃくちゃ大変なラフだった”というところがない」と、メジャーよりも難易度が下がっていることも実感する。米ツアー組も多いが、「みんなで頑張ろう、みたいな意識はあまりないです。そこは個人プレー。まずは自分に集中してという感じです」とクールな様子は普段通り。しっかりと楽しむことを主眼に置いている。
また連勝がかかる妹・千怜も、「(連勝は)何も考えていない。終わったことだし、あまり考えても仕方ないと思っています。今週は今週で上位争いをしたいと思います」とやはりマイペースを強調。オープンウィークは「休日は昼まで寝ていて。この間は15時間ぐらい寝ました」とリフレッシュにも成功したようだ。開幕前日は色違いながら、双子コーデで最終調整に励んだ。自然体で臨むが、それでもこのツインズにかかる期待は大きい。
そして、こちらも姉妹競演を果たすのが吉田優利。ここが今季の国内初戦になる。「試合を重ねるたびに調子はよくなってきてる感じですが、パフォーマンスに直結させるのが難しいと感じているところ」。そんなモヤモヤを地元・千葉県で晴らしたい。今大会を特別協賛する三井住友銀行とスポンサー契約を結ぶホステスプロとしての仕事も果たす。「なかなか日本でプレーする機会がなかったけど、こういういい機会に、いいプレーができたらなと思います」と、責任感も増すばかりだ。
妹・鈴がプロになってから初めて同じ舞台に立つ。「彼女もひとりの選手。私の妹というのはおまけですし、これから長いシーズンですけど、いい戦いをしていってもらいたいです」とエールを送った。来週の「フォード選手権」(27日~、アリゾナ州)からは米本土戦も本格化。弾みをつける戦いにしたい。
【その他、米国ツアー組のコメント】
■大会の冠になっているVポイントと契約する渋野日向子
「推薦で出させていただく形になりましたけど、ホステスプロの試合ですし、すごくいいコースでやっていただけるということで、すぐに出ることを決めました。クラブも替えましたし、心機一転で張り切っておりますけども、ゴルフ自体はまだまだ。内容的には言葉にするほどでもない。フガフガ言ってもダメなコースなので、落ち着いて冷静にやりながらも、いいところを見せられるように。地に足をつけて頑張ります」
■西村優菜
「楽しみです!調子があまり良くないので不安もあるけど、とにかく今週は楽しみたい。試合で変な球を打たないようにするのが課題ですが、感覚はいいと思います」
■勝みなみ
「ラフが短いだけで、女子オープンの時のセッティングと変わらない印象。さすがにオープン仕様ではないけど、普段より(グリーンも)硬いと思う。取れるところで確実に取って、ボギーでも仕方ないと思うしかない。このコースは気持ちが折れたら打ってしまう。ボギーでも…という切り替えが大事ですね。遠のいているので優勝をしたい気持ちはもちろんあるけど、とにかくこのコースを楽しみたい。いいイメージを作ってまたアメリカに行きたいですね」