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“うれしさ”と“緊張”と“学び”と 青木香奈子のデビュー戦は13位「アドレナリンが出ました」

ルーキーの青木香奈子は13位フィニッシュ。上々のデビュー戦となった。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年3月23日 18時40分

<Vポイント×SMBCレディス 最終日◇23日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6668ヤード・パー72>

昨年、6度目の挑戦でプロテストに合格し、今大会がプロデビュー戦となった青木香奈子。9位タイから出たこの日は、2バーディ・4ボギーの「74」とスコアを落とし、トータル1オーバー・13位タイで3日間を終えた。夢の舞台で掲げたトップ10入りにはあと1打届かなかったが、すがすがしい笑顔で充実感をにじませた。

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「プロになるまで6年間費やして、出場したかった思いからうれしさと緊張が入り混じった3日間でした」。当初の目標は「予選通過」だったが、初日8位タイ、2日目は9位タイで予選を突破したことで、今年の目標の一つとして掲げた「レギュラーツアーでトップ10入り」に上方修正した。

16番で3パットのボギーを喫し、惜しくもトップ10入りを逃したが、「(3日間を通して)悔しいところもいっぱいあったんですけど、その分ラッキーもあったので、次につなげていきたい。いい位置に行きたいという欲も出てきたので、最初の目標からしたら今回は上出来ですね」と振り返った。

この3日間は組み合わせにも恵まれた。前日は元世界ランキング1位の申ジエ(韓国)とツアー通算3勝の大里桃子と同組。この日は昨季メルセデス・ランキング5位の岩井千怜、同6位の桑木志帆とラウンドした。

「組み合わせを見たときはうれしかったです。一緒にプレーして、いい位置で争えたことが、めちゃくちゃうれしかったですね」。岩井のショット力や攻めるマネジメント。桑木の勝負強さや精神力。日本を代表する二人の強さを間近で感じ取った。

今大会で得た収穫は多い。「自分がこの位置で戦えたことは自信になりますし、ツアーならではの課題、足りない部分を感じました。(ほかの選手たちの)球の高さやスピンコントロールはすごいな、と」。大会前に話していた「緊張と楽しみと学び」がすべて詰まった3日間だった。

プロ入り後、初めてギャラリーの前でプレーしたことについては「めっちゃ楽しかったです。クセになりそうですね」と笑顔を見せた。ナイスプレーに大きな声援が送られる。プロならではの喜びを実感した一方で、新たな発見もあった。

「見られているとアドレナリンが出て、ちょっと飛んじゃうんです。アイアンだとキャリーでしっかり5ヤードは飛んでいました。それをどう抑えるかが今後の課題でもあります」。ファンの前で自分のゴルフを貫くためにも、冷静さと対応力を磨いていきたい。

来週、地元・宮崎で開催される「アクサレディス」に主催者推薦での出場が決まっている。「たくさんの方が応援に来てくれると思うので、調子を整えて、みなさんにいいプレーを見せたい。今回学んだことを次の試合で試していきたい」。次は地元大会で目標達成に挑む。(文・小高拓)

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