<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇19日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72
今季の前半戦19試合の優勝者を世代別でチェックすると、1998年度生まれの黄金世代が最多の6勝を挙げ、岩井ツインズの2002年度生まれが5勝、初Vから3勝した竹田麗央に代表される2003年度生まれが4勝など、黄金世代から下の世代が17勝している。黄金世代より上の世代で優勝したのは94年度生まれの鈴木愛の2勝だけ。5月に30歳となった鈴木の優勝はいずれも3月で、ここまで30歳以上の優勝が出ていない。
ベテランの逆襲が始まった 「気持ちいい汗をかいています」31歳の青木瀬令奈がV戦線へ
昨年11月の「大王製紙エリエールレディス」から勝利が遠ざかっている青木瀬令奈。今週こそは勝利なるか…?
配信日時:2024年7月19日 08時27分
<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇19日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72
今季の前半戦19試合の優勝者を世代別でチェックすると、1998年度生まれの黄金世代が最多の6勝を挙げ、岩井ツインズの2002年度生まれが5勝、初Vから3勝した竹田麗央に代表される2003年度生まれが4勝など、黄金世代から下の世代が17勝している。黄金世代より上の世代で優勝したのは94年度生まれの鈴木愛の2勝だけ。5月に30歳となった鈴木の優勝はいずれも3月で、ここまで30歳以上の優勝が出ていない。
「そうなんですよ。気になっていました。すごく意識している」。危機的なデータに敏感に反応したのは、今年2月に31歳となった青木瀬令奈だ。7位から出たこの日は、8バーディ・ボギーなしの完璧ゴルフで「64」をマークし、優勝戦線に浮上した。「年齢は単なる数字」が口癖だが、「若い選手に負けたくないというか、私たちが頑張ることで喜んでくれる方もいる。30代が頑張ればツアーも盛り上がる」と“ストップ・ザ・若手”に期するものはある。
255ヤードの5番パー4では「パー4では人生初めて。ピッチマークをグリーンフォークで直す作業がうれしかった」とワンオンに成功した。ドライビングディスタンスが224.22ヤードだった昨年よりキャリーが10ヤード以上は伸びた胸を張るドライバーを強振し、グリーンを捉えた。
30歳になった直後の昨年3月の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」でツアー通算4勝目を挙げた。さらに11月の「大王製紙エリエールレディス」で目標の一つにしていた初の年間複数回Vを達成した。成長を続けるプロ14年目は「最近はメンタルも安定して、自分を客観的に見ることができている。今週は始まる前から手ごたえを感じていた」と今季初Vをしっかり見据えている。
猛暑も問題なしだ。突然の雨が上がったあとに蒸し暑さが増した後半も「風があったし、暑さはそんなに感じなかった。ミストサウナみたい。気持ちいい汗をかいています」とスタミナは無尽蔵。1988年のツアー制度施行後、30歳以上の選手が優勝しなかったシーズンは一度もない。しかも、前半戦までに必ず1勝はしている。「誰かが勝てば、ポンポンと勝っていくと思う」。ならば、その誰かには自分がなってみせる。(文・臼杵孝志)
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