とはいえ、そんな全でも正規の18番で大きく左に曲げて木に助けられた。「精密機械ですらあの緊迫した場面でフックがでる。ゴルフが如何にメンタルのスポーツかが分かる一幕でしたね。でもその後、プレーオフで7mを決めるあたりは流石の勝負強さだと思いました」。
■藤崎莉歩のプロ合格までの練習は“平均台の上”で素振り!
その全をあと一歩まで追い詰めたのが藤崎莉歩。安定したショットでスコアを崩さず狙いすましたように3連続バーディで首位に追いついた。今でこそ風に負けない球を打つ藤崎だが、高校を卒業してからプロテストに受かるまでの期間、辻村氏が直接指導した時に感じたのが「球が軽い」ということだった。
「彼女の球が何故軽かったかと言えばインパクトに向かって体が浮き上がっていたためです。そして何で浮き上がるかと言えばクラブのリリースが早く、右ひじが大きく空きヘッドが落ちていたので自分が浮き上がるしかないスイングとなっていました」。その時に行った「球の軽さ」を改善するドリルを明かしてくれた。
「平均台の上で地面の中をスイングさせるイメージで素振りをしてもらいました。平均台の上では体重移動を間違えたら良いスイングはできません。ゴルフのスイングは回転運動とはいえあくまで右足と左足をつないだラインの上で行うものであり、そのラインが開いてしまっては元も子もありません。ですので体重移動とクラブをリリースするタイミングを意識ではなく、体で覚えてもらうために、あえてバランスの悪いところで取り組んでもらいました。もちろん7年も前ですから、その後の彼女の努力によるものが大きいですが、今では低重心でボールに体重が乗ったショットが打てています。あれだけの緊張感の中でも曲がらないですし、しっかりとピンに届くクラブで打っていました。消極的な姿勢は一切見えなかった。結果は残念でしたが、素晴らしいプレーだったと思います」。
他にもキャディの小岸秀行氏がアドバイスした練習への取り組み方が今大会の成績に大いに奏功したが、成功の裏には彼女の性格も大きく関係していた。
「小岸さんの選手に伝えるタイミング、伝え方が素晴らしいのは当然ですが、アドバイスを受け入られる彼女の性格も今回の結果につながったと思います。藤崎さんと出会ってからこれまで愚痴や文句を1つも聞いたことありません。まっすぐで素直な性格がこれからさらに伸びていく要素の1つだと思います。彼女はパターも上手いですから、今回の試合を自信に変えてもっともっと頑張ってほしいですね」。
■藤崎莉歩のプロ合格までの練習は“平均台の上”で素振り!
その全をあと一歩まで追い詰めたのが藤崎莉歩。安定したショットでスコアを崩さず狙いすましたように3連続バーディで首位に追いついた。今でこそ風に負けない球を打つ藤崎だが、高校を卒業してからプロテストに受かるまでの期間、辻村氏が直接指導した時に感じたのが「球が軽い」ということだった。
「彼女の球が何故軽かったかと言えばインパクトに向かって体が浮き上がっていたためです。そして何で浮き上がるかと言えばクラブのリリースが早く、右ひじが大きく空きヘッドが落ちていたので自分が浮き上がるしかないスイングとなっていました」。その時に行った「球の軽さ」を改善するドリルを明かしてくれた。
「平均台の上で地面の中をスイングさせるイメージで素振りをしてもらいました。平均台の上では体重移動を間違えたら良いスイングはできません。ゴルフのスイングは回転運動とはいえあくまで右足と左足をつないだラインの上で行うものであり、そのラインが開いてしまっては元も子もありません。ですので体重移動とクラブをリリースするタイミングを意識ではなく、体で覚えてもらうために、あえてバランスの悪いところで取り組んでもらいました。もちろん7年も前ですから、その後の彼女の努力によるものが大きいですが、今では低重心でボールに体重が乗ったショットが打てています。あれだけの緊張感の中でも曲がらないですし、しっかりとピンに届くクラブで打っていました。消極的な姿勢は一切見えなかった。結果は残念でしたが、素晴らしいプレーだったと思います」。
他にもキャディの小岸秀行氏がアドバイスした練習への取り組み方が今大会の成績に大いに奏功したが、成功の裏には彼女の性格も大きく関係していた。
「小岸さんの選手に伝えるタイミング、伝え方が素晴らしいのは当然ですが、アドバイスを受け入られる彼女の性格も今回の結果につながったと思います。藤崎さんと出会ってからこれまで愚痴や文句を1つも聞いたことありません。まっすぐで素直な性格がこれからさらに伸びていく要素の1つだと思います。彼女はパターも上手いですから、今回の試合を自信に変えてもっともっと頑張ってほしいですね」。