中でも辻村氏が一番驚いたのが目をつむって打つこと。これだけ聞くと良くある練習、と思うかもしれないが狙いが全く違った。「目をつむっても打てるバランスの良いスイングを作る、ということではなく“心の眼”でボールを見ろ、ということでした。最初は?でしたが、やっていくうちにボールが見えてくるんです。荒川先生がこの練習で身に付けさせたかったのは無心になることであり、気を静めること。そうして心の眼と体の目が合致させて、体の動きがイメージと合致することでした。今まででは考えられない練習法でしたね。理屈の範疇を超えているというか」。
他にも合気道など個性的な練習も交えつつ練習していく中で、上田のショットがみるみる変わっていった。「ダウンスイングが上手くなりましたね。それまで上体で振っていたがためにダウンスイングが毎回違っていたのが一定になりました。上からスパッと鋭く振り下ろせるようになりました」
■王氏の金言で下半身強化 “1つの型”がこのオフに出来上がった
上田のショットが固まったのは荒川氏の技術的な指導はもちろん、その弟子・王氏の金言もあったという。
「去年の10月に王さんも交えて食事させていただいたときに、王さんが“私は先生からスイングも教わったけど、本当に厳しかったのはランニングですよ”とお話しされていました。それをお伺いしたこともあって、今年のオフはとにかく走りました。走り込みは地味な練習ですが、伊藤久トレーナーが上手く毎日1〜2時間やるように導いてくれたこともあり下半身がしっかりとしました。去年来ていたパンツはほとんど履けなくなるくらい一回りも二回りもがっちりとしたのも、下半身中心のスイングが固めるのに欠かせない要素でした」
今オフでは下半身強化と共にひたすら振り込んだ。ラウンドは数えるほどだったというから、如何に基礎を大事にしたかが窺える。「元々上田は調子が悪い時は手でスイングしてしまう悪いところがありました。それが足を中心に体でスイングできるようになったのです。歯を食いしばらずにタイミングで飛ばせるようになった。先述のダウンスイングも相まって、“1つの型”がこのオフに出来上がったのです。いついかなる時も1つのスイングができるようになったのはもちろん、調子が悪くなっても戻る場所ができました」。
そのショット力が特に光った今週は、今年上田をずっと担いでいる森本真祐キャディも絶賛。「“ショットが良かったので、本当にマネジメントしやすかった。賞金女王になったときのアンちゃん(ソンジュ)と似ていた。パターが入るかどうかで勝負できていた”と話していました。それだけ今のショットの状態は良いと断言できます」。
他にも合気道など個性的な練習も交えつつ練習していく中で、上田のショットがみるみる変わっていった。「ダウンスイングが上手くなりましたね。それまで上体で振っていたがためにダウンスイングが毎回違っていたのが一定になりました。上からスパッと鋭く振り下ろせるようになりました」
■王氏の金言で下半身強化 “1つの型”がこのオフに出来上がった
上田のショットが固まったのは荒川氏の技術的な指導はもちろん、その弟子・王氏の金言もあったという。
「去年の10月に王さんも交えて食事させていただいたときに、王さんが“私は先生からスイングも教わったけど、本当に厳しかったのはランニングですよ”とお話しされていました。それをお伺いしたこともあって、今年のオフはとにかく走りました。走り込みは地味な練習ですが、伊藤久トレーナーが上手く毎日1〜2時間やるように導いてくれたこともあり下半身がしっかりとしました。去年来ていたパンツはほとんど履けなくなるくらい一回りも二回りもがっちりとしたのも、下半身中心のスイングが固めるのに欠かせない要素でした」
今オフでは下半身強化と共にひたすら振り込んだ。ラウンドは数えるほどだったというから、如何に基礎を大事にしたかが窺える。「元々上田は調子が悪い時は手でスイングしてしまう悪いところがありました。それが足を中心に体でスイングできるようになったのです。歯を食いしばらずにタイミングで飛ばせるようになった。先述のダウンスイングも相まって、“1つの型”がこのオフに出来上がったのです。いついかなる時も1つのスイングができるようになったのはもちろん、調子が悪くなっても戻る場所ができました」。
そのショット力が特に光った今週は、今年上田をずっと担いでいる森本真祐キャディも絶賛。「“ショットが良かったので、本当にマネジメントしやすかった。賞金女王になったときのアンちゃん(ソンジュ)と似ていた。パターが入るかどうかで勝負できていた”と話していました。それだけ今のショットの状態は良いと断言できます」。