これまで多くの名勝負、名場面が生まれた国内女子ツアー。それらのシーンを当時の写真とともに振り返る。今回は「ニトリレディス」の2018年大会をプレーバック。
暗闇のなかホールアウトした三ヶ島かなに課せられた1ペナ 「失格にならなかっただけ良かったです」【思い出フォト】
これまで多くの名勝負、名場面が生まれた国内女子ツアー。それらのシーンを当時の写真とともに振り返る。
配信日時:2024年8月21日 05時47分
これまで多くの名勝負、名場面が生まれた国内女子ツアー。それらのシーンを当時の写真とともに振り返る。今回は「ニトリレディス」の2018年大会をプレーバック。
大会3日目は温帯低気圧の通過とともに、深夜から朝にかけて大雨がコースを襲い、スタート時間が大幅に遅延。当初、第1組は午前10時45分のスタートを予定していたが、コース整備が間に合わず、11時30分開始にずれ込んだ。
さらに強風と難しいピンポジションでプレーの進行もどんどん遅れ、最終組が15番近辺をプレー中で日没寸前に。照明で照らされるなかでの終盤のラウンドを強いられた。その状況に多くの選手が苦戦するなか、健闘したのが三ヶ島かなだった。暗闇のなかホールアウトしトータル5アンダー・首位タイで終えた。ただ、ホールアウト後に1打罰の裁定が下された。
それは後半11番のグリーン上での出来事だった。三ヶ島がグリーン上でボールをマークした瞬間、風によってボールが半個ぶん移動。本来、風によって動いたボールは無罰で動いたところから打たなければならないが、即座にボールを拾い上げて、元の位置に戻したのだった。マークをしてもボールを拾う前に動いた場合はインプレーとなり、動いた場所から打たなければならない。
三ヶ島はボールを戻した上で競技委員を呼んだが、一度はボールが動いた背景を十分に確認せずに無罰という裁定に。現行のルール上、マークの際に誤ってボールが動いてしまった場合は無罰で元に戻すのが正しい。そのケースだと思った競技委員がホールアウト後、再度事実確認を行ったところ、風によって動いたことが判明し、インプレーのボールを拾い上げたことに対するペナルティが課せられた。誤所からのプレーに対するペナルティは競技委員の勘違いにより免除されたが、首位のアン・ソンジュ(韓国)と1打差の2位タイで最終日に臨むこととなった。
ホールアウト時点でボギーだった11番がダブルボギーとなり、三ヶ島も「インプレーだったのを最初に拾い上げてしまって1ペナルティです」と非を認めた。「失格にならなかっただけ良かったです」。ルールと競技委員の勘違いが生んだ、ホールアウト後の裁定で後味の悪さを残した。
最終日は、3バーディ・1ボギー・1トリプルボギーの「73」とスコアを1つ落とし、再浮上はならず。トータル3アンダーの3位タイで大会を終えた。
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