白熱のシーズンが終わった国内女子ツアー。その今季全37試合を振り返り、大会ごとに印象に残った“1シーン”を紹介する。
■北海道meijiカップ(8月2~4日、北海道・札幌国際カントリークラブ 島松コース、優勝:竹田麗央)
渋野日向子の日本ツアー今季初戦は苦い結果に終わった。「全米女子オープン」での堂々たる2位フィニッシュから8試合連続で決勝に進んでいたが、トータル2オーバー・62位タイで予選落ち。母国で勢いはしぼんでしまった。
特に悔やまれるのはパー5でスコアを伸ばせなかったこと。初日の18番で放ったショット・イン・イーグルを除く7ホールではすべてパーに終わり、2日目の12番パー5でもフェアウェイから残り75ヤードを左奥にこぼし、パー止まり。「距離感も球筋もイメージが湧かず、練習不足を痛感しました。内容としては最悪でした」と振り返る。
「伸ばさなければならない日だったのに、チャンスを生かせなかったし、そもそも作ることもできなかった」。強い意気込みで臨んだ2日目だっただけに、渋野の表情には悔しさがにじむ。「最後まで応援してくれたファンには申し訳ない」と語り、感謝の気持ちを述べた。
全米女子オープンから良い流れを持続していた中での予選落ち。「かなりイタイ結果」。言葉からは、落胆と少しの怒りを感じさせた。「いろいろ考えて、向きあいながら練習したい」と顔を上げた。