<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇8日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
ルーキーの吉田鈴は、首位と3打差のトータル2アンダー・6位タイから、ツアー史上初となるプロデビュー戦での優勝を目指していく。
「71」と大きくは伸ばせなかった3日目だったが、何度もピンチを乗り越えながらラウンドを進めていった。前半2番パー4で、1.5メートルほどのシビアなパーパットを沈める。さらに続く3番パー3も、グリーン右奥にキャリーで飛んでいったボールが、傾斜下に落ちる難しいアプローチが残った。下り傾斜も手伝って、2打目は4メートルほどの距離を残したが、これもねじ込んで、グリーン周りからは歓声が上がった。
「2番に関してはライン的には簡単で、上手く打てれば入るからミスしてはいけないなと思った。3番はボギーでも仕方ないと思ったけど、ラインは読めていて、弱いかなとは思いましたが、最後届いてくれた感じです」。ピンチの場面も涼し気に振り返る。
6番、11番ではボギーを叩きながら、バーディも3つ記録。「ショットがよくないなか、アンダーで回れたのはすごくよかった」と、胸をなでおろす一日になった。「リーダーボードを見たら、上が伸ばし続けていた。ここからペースを上げていかないと追いつかないなと思った。自分ができることをやり続けた結果、いい方向に行ってくれた」。この粘りを最終日につなげる。
昨年、4度目のプロテストに合格し、ようやく歩み始めたツアープロとしての道。そこで、いきなりチャンスが訪れた。「初日からショットに不安がある状態。きょうも重点的に練習して、まずはパーオンできるように。パー5も取りたいので、そのあたりを改善したい」。ここをキーポイントに、逆転の機会をうかがう。
また同期の入谷響も同じ順位から偉業を狙う。ルーキーたちの熱い戦いにも注目したい。