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今年の女王決定は“史上初の珍事”に 本人不在でリモート会見「予選通過できずすみません(笑)」
珍事! 今年は“本人不在”で女王戴冠の会見が行われた。
配信日時:2024年11月10日 23時00分
<伊藤園レディス 最終日◇10日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
今年の年間女王が決まった大会最終日。しかし、前日に予選落ちしていた当の本人、竹田麗央が“不在”という異常事態が発生した。これは女王が決まる条件に、メルセデス・ランキング2位につけていた山下美夢有の順位も関わっていたためだ。
竹田が千葉県で女王戴冠するには『竹田の優勝』のほか、山下が『7人以上の2位タイ』、『4人以上の3位タイ』、『単独4位以下』という条件もあった。山下は最終18番でボギーを叩き、5人が並んだ4位タイに。その結果、“新女王”が誕生した。
その頃、竹田はというと、日曜日の朝に帰った地元・熊本県の自宅で過ごしていた。「部屋の片づけや荷物の整理をしていました。散らかっていたので片付けなきゃと思って」。合間には協会公式ホームページでスコア速報をチェック。「美夢有さんは絶対に上がってくると思っていたので、今週に決まるとは思っていなかった。来週、自分で決めるしかないと思って待っていました」と話したが、吉報が届いた。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)によると、女王決定時に本人が会場にいなかったのは、1988年のツアー制度施行後初のこと。そのため、急きょリモート会見の席をセッティング。モニターに映し出された赤いウェア姿の竹田が喜びを語る、という異例の光景が広がった。
竹田は「こういう形になって申し訳ないです。予選通過できなくてすみませんって感じです(笑)」と“平謝り”。日本女子ツアー史に残る、珍しいできごととなった。今週は愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山で「大王製紙エリエールレディス」が行われる。そこで改めて“面と向かって”喜びを語り、記念撮影などに応じることになりそうだ。(文・間宮輝憲)
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