<アース・モンダミンカップ 初日◇20日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>
先週の「ニチレイレディス」は予選落ち。「ここのところスライスラインを引っかけたり、(フェースが)開いたりしていた」とグリーン上で苦しんでいた原英莉花だが、初日はそのパッティングが冴えわたった。
中古ゴルフショップで“自腹購入”した時も 原英莉花、試行錯誤のクラブ選びも決着間近「落ち着いた」
クラブを模索し続けてきた原英莉花だが、それもようやく解決に向かいそうだ。
配信日時:2024年6月20日 22時45分
<アース・モンダミンカップ 初日◇20日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>
先週の「ニチレイレディス」は予選落ち。「ここのところスライスラインを引っかけたり、(フェースが)開いたりしていた」とグリーン上で苦しんでいた原英莉花だが、初日はそのパッティングが冴えわたった。
最終18番ホールでは、下り3.5メートルのスライスフックという難しいラインを決めてバーディフィニッシュ。これで4アンダーとし、4位タイに順位を上げた。「キャディの宮崎(晃一)さんが読むラインを頼りながらプレーしていたんですけど、自分とのフィーリングとマッチしていて」。パット数を「26」にまとめ、午後の最終組スタートだった一日を、いい形で締めくくった。
今週からパターをゾディアのマレット型から、ピン型にチェンジしたことも奏功した。「イメージを変えたくて、2年くらい前に作ってもらっていたものを引っ張り出してきました」。6番では下り2.5メートルのパーパットを残したが、これをねじ込んだ。さらに「残り3ホールで(上位との差を)縮めたかった」という16番では、手前6メートルからの強烈なフックラインを決めガッツポーズも飛び出す。「ずっと上りを打ち切れていなかったので、入ってよかった」。力強いプレーを取り戻しつつある。
この試合までに13試合に出場。5月のメジャー大会「ワールドレディスサロンパスカップ」で7位に入ったものの、トップ10はこの1試合のみで、予選落ちも5度とここまでなかなか満足いく結果が残せていない。メルセデス・ランキングも47位と、シード圏ギリギリというラインだが、そのひとつの原因として、クラブ構成がなかなか固まらなかったという点も挙げられる。だがここにきてようやく、「だいぶ自分のなかでしっくりくるものになって落ち着いた」と言えるまでになった。
例えば、春先にヘッド、シャフトともにいろいろと試してきたアイアンは、先々週からタイトリストの『T150』のヘッドに、USTマミヤのシャフト『アッタスFF 95(フレックスS)』を挿し、落ち着きが出てきた。これについては「打感、飛び感がすごく自分のなかでマッチしていた。ここまでロフトを寝かせていたのもあるけど、あまり飛ばなかったから振り切ることを意識していました。そのなかでシャフトもいろいろ試してきたけど、もう少し飛ぶヘッドにしたいと思った。(ロフトを)立たせるのも違うし、いろいろと探したなかでタイトリストがよかった」と、投入の理由を明かす。
サロンパスカップの練習日には、アイアン2セットをバッグに入れ練習ラウンドをする姿も見かけたほど。そしてその試行錯誤ぶりは、こんな言葉からも伝わってくる。「1カ月半くらい前に中古ショップで(タイトリストのアイアンを)買ったりもして(笑)。ゴルフショップに行くのはけっこう好きなんですけど、自分で見にいって…ゴルフパートナーですね(笑)」。
ここで購入したヘッドはシャフトとの相性がいまいちよくなかったため、結果的にタイトリストから提供を受けたものを今は使用しているが、“身銭”を切ってでも解決したい悩みだったことがうかがえる。ちなみにショップでは「紛れるのが得意なので」と、他のお客さんに見つかることはなかったと笑う。
この他にもドライバーがキャロウェイの『パラダイム』、3番ウッドも同社の『パラダイム Aiスモーク』など陣容は固まった。「きょうは60台を出せたので、あしたからもしっかり振り切って。パターも自分が出したいところに出して」。昨年も夏場に入ってから調子を挙げ、秋の「日本女子オープン」制覇につなげた。このビッグトーナメントから原の季節が始まるか。(文・間宮輝憲)
この記事のタグ
記事に関連するリーダーボード
関連記事
アース・モンダミンカップ
アース・モンダミンカップのニュース
- アース・モンダミンカップで見た華やかな女子プロのウェアを徹底紹介【編集部ファッションチェック】
- 小祝さくら、32インチの短いツノ型パターに変更し「感覚が戻ってきました」【勝者のギア】
- 小祝さくらが語った日本で戦い続ける理由 「日本食最高」からまさか…爆笑の“小祝砲”も炸裂
- 日本女子OP予選会を断念して臨んだ月曜決戦でシード圏突入 宮田成華は「頑張って道を作る」
- 超貴重なシーンを見ましたか? 小祝さくらが“初めてのガッツポーズ”にご満悦「意外といい感じでした」
JLPGAツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |