「先週優勝したときも言いましたが、彼女のツアー屈指の飛距離と高さを誇るショットは強靭な下半身と振り切れる上半身の柔らかさから生み出されるもの。脚のパワーを最大限に溜めて、腕をコンパクトにたたみ振り切る。言い換えればフォローにかけて、ヒジは自分の体に引きつけられて、クラブのヘッドは離れていく、いわゆるヘッドが走る打ち方です。ヒジ、ワキが締まっているから体が開かず、体の近くを通る。つまりドアスイングになりません。大振りすればドアスイングとなって、体が開くものですが、しっかりとした軸で回転できて腕をコンパクトにたためています。これは彼女が小学生の時に野球をやっていて、今もバットスイングをしており、クラブを振るということの原点は野球にあるのだと思います。何故なら、今言ったことはは野球のバッティングでも一緒だからです。引退された稲葉篤紀選手や現役の中村晃選手(福岡ソフトバンクホークス)の打ち方を参考にしてみてください。ヘッドが効いていてもワキ、ヒジは絶対締まっていますから。また、今週は先週以上にスイングの重心がさらに低くなっていました。重心が低くなることで、下半身にさらに力が集まり、上体は先週以上に力が抜けてリラックスして振ることができていましたね」
「何よりも一番素晴らしいのは“気持ちよく振り抜く”ことを一番に考えて練習でもコースでもできていることです。スイングチェックをするにしても、スイングの一連の流れでイメージできています。それができている以上は変な方向にはいかないでしょうね。スイングの部分部分をチェックしだすと、スイングに角ができておかしくなってしまいますから。例えばドライバーで言えば、本当の会心のショットはボールに当たった感覚がないくらいのもの。芯で捉えて、ヘッドが加速して抜けていくからインパクトで止まる感覚がない。これが緩い人だとインパクトで止まって当たり負けするようになります。畑岡さんは朝の練習でその日のスイング、調子でいかに気持ちよく振るかを考えて、最高のパフォーマンスをしようとできていますね」
パッティングもかなり良くなっている、と続ける。「特に良い点はまっすぐ構えてまっすぐヒットできること。フォローは小さく、男子プロのようにインパクト後にコツンと止めて終わらせて、フィニッシュで球がカップに入るまでヘッドが動きません。これは下半身の安定、体幹の強さがあるからできること。普通の人ならフォローで体が泳いでしまいます。小さい動きで正確な動きができるからしっかり芯に当たる。打ち出しが小さいから余計な動きが入らないのです」。これは谷口徹や藤田寛之ら名手、と呼ばれるプレーヤーに共通する動きだ。
一息ついて辻村氏は「畑岡さんは何か特別な技術で圧倒的なスコアを出しているわけではありません。もちろん、持っている才能、そして体力など真似できない部分もありますが、アマチュアの方々にも参考にできる部分がたくさんあります」。中でも真似して欲しいと話すのが、イメージの持ち方。
「畑岡さんは打つ前にしっかりと良いイメージを出して、それに向かってやるだけ。まずは良いイメージを描けない人はノーチャンスです。良くありませんか?左のOBを気にしすぎるあまり、左にOBを打ってしまったこと。良いイメージの球を打てる打てないではなく、描いた通りに打つという気持ちで臨めるかが大事です」。アプローチでは必ずグリーンまで足を運び、落としどころだけでなく、動かしどころ、止めどころまでチェックして良いイメージへと結びつけている。
ここまで記載した以外にも畑岡の素直さ、小俣キャディとの息の合った信頼関係、頭の良いマネジメントなど良い点を挙げればキリがない。「先週、日本のトップクラスと言いましたが撤回します。彼女は日本のエースです。今のゴルフをやっていれば必ずアメリカでも勝てます。あとはアメリカでどうやって今の精神状態に持って行くか。そこは彼女の工夫でしょう」
「何よりも一番素晴らしいのは“気持ちよく振り抜く”ことを一番に考えて練習でもコースでもできていることです。スイングチェックをするにしても、スイングの一連の流れでイメージできています。それができている以上は変な方向にはいかないでしょうね。スイングの部分部分をチェックしだすと、スイングに角ができておかしくなってしまいますから。例えばドライバーで言えば、本当の会心のショットはボールに当たった感覚がないくらいのもの。芯で捉えて、ヘッドが加速して抜けていくからインパクトで止まる感覚がない。これが緩い人だとインパクトで止まって当たり負けするようになります。畑岡さんは朝の練習でその日のスイング、調子でいかに気持ちよく振るかを考えて、最高のパフォーマンスをしようとできていますね」
パッティングもかなり良くなっている、と続ける。「特に良い点はまっすぐ構えてまっすぐヒットできること。フォローは小さく、男子プロのようにインパクト後にコツンと止めて終わらせて、フィニッシュで球がカップに入るまでヘッドが動きません。これは下半身の安定、体幹の強さがあるからできること。普通の人ならフォローで体が泳いでしまいます。小さい動きで正確な動きができるからしっかり芯に当たる。打ち出しが小さいから余計な動きが入らないのです」。これは谷口徹や藤田寛之ら名手、と呼ばれるプレーヤーに共通する動きだ。
一息ついて辻村氏は「畑岡さんは何か特別な技術で圧倒的なスコアを出しているわけではありません。もちろん、持っている才能、そして体力など真似できない部分もありますが、アマチュアの方々にも参考にできる部分がたくさんあります」。中でも真似して欲しいと話すのが、イメージの持ち方。
「畑岡さんは打つ前にしっかりと良いイメージを出して、それに向かってやるだけ。まずは良いイメージを描けない人はノーチャンスです。良くありませんか?左のOBを気にしすぎるあまり、左にOBを打ってしまったこと。良いイメージの球を打てる打てないではなく、描いた通りに打つという気持ちで臨めるかが大事です」。アプローチでは必ずグリーンまで足を運び、落としどころだけでなく、動かしどころ、止めどころまでチェックして良いイメージへと結びつけている。
ここまで記載した以外にも畑岡の素直さ、小俣キャディとの息の合った信頼関係、頭の良いマネジメントなど良い点を挙げればキリがない。「先週、日本のトップクラスと言いましたが撤回します。彼女は日本のエースです。今のゴルフをやっていれば必ずアメリカでも勝てます。あとはアメリカでどうやって今の精神状態に持って行くか。そこは彼女の工夫でしょう」