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エプソンツアーで戦う“原英莉花さんへのエール” 規定をアップデートするのは自然なこと【原田香里のゴルフ未来会議】

原英莉花が日本ツアーの単年シード権を放棄。原田香里が改めてJLPGAの規定について考える。

配信日時:2025年2月5日 02時30分

原英莉花が日本ツアーの単年シード権を放棄(写真は昨年のLPGA最終予選会)
原英莉花が日本ツアーの単年シード権を放棄(写真は昨年のLPGA最終予選会) (撮影:ALBA)

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。あっという間に1月が終わり、米女子ツアーも開幕。日本の女子ツアー開幕まであと約1か月となりました。暦の上ではもう、春です。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

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今週は、原英莉花さんが日本ツアーの単年シード権を放棄した件に触れたいと思います。 

ご存知の方も多いと思いますが、原さんは昨年末、米ツアーQTに2次から挑戦。ファイナルまで進みましたが、残念ながら初日に出遅れ、最終日までプレーすることができませんでした。ツアーカード獲得には至らなかったのです。 

ただ、ファイナルまで進んだことで下部のエプソンツアーの出場権は獲得。日本でもメルセデスランキング24位で2025年のシード権を手にしていたので、主にどこで戦うのか気になっていました。 

QT終了後に口にしていた通り、エプソンツアーを選択したことがはっきりしたのは、年が明けてからのことです。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から、原さんが単年シードを放棄したことが発表され、エプソンツアー主体のシーズンを送ることがわかったのです。 

この件について、私は直接原さんと話していませんが、単年シードを持ったままエプソンツアー参戦を続けると、JLPGAの出場義務試合数不足や2年連続での試合欠場違反などが生じる可能性がありました。国際ツアー登録をすれば、かなりの部分が免除されるのですが、残念ながら米女子(LPGA)ツアーはその対象ですが下部ツアーのエプソンは対象外なのです。そうした事情もあって、原さんはシード放棄を決断したのだと思います。 

今回のことで、改めて規定を確認したのですが、エプソンツアーも、ロレックスランキングの対象ツアーの一つです。そう考えれば、エプソンツアーも国際ツアー登録の対象になってもおかしくないのではないでしょうか。 

JLPGAに限らず、規定というのは常にアップデートしていかなくてはなりません。海外ツアーに挑む選手は年々増え続け、エプソンツアーからでもはい上がりたいというひともいるのは、昨年の馬場咲希さんらの例を見ても明らかです。ただ、いままでは原さんのように日本のシードを放棄してまで行こうというひとはいませんでした。でも、状況は常に変わり続けています。それに対応していくことはおかしなことではないと思うのです。私が理事のときにそこに気付くことができませんでしたが…。 

情報が多く、男子選手との交流も多いいまの若い選手たちは、さらに海外志向は強まるでしょう。日本のツアーはもちろん大切ですし、彼女たちのプレーが日本で見られないのは少々残念です。けれども、それとは別に海外でのチャンスに挑むことも応援する。選択肢は増え続けています。そのなかでできないものをできるだけ減らすことで、JLPGAが掲げ続けてきた国際化はより進むのではないでしょうか。原さんの決断は、その辺りのきっかけになるかもしれません。 

もっとも、原さんの場合、国内でプレーする道が完全に閉ざされるわけではありません。公式戦(日本女子オープン)優勝で獲得した権利で、サロンパスワールドレディス、日本女子プロゴルフ選手権、日本女子オープンの3試合には出場できます。さらに、最大8試合の主催者推薦枠もあるため、日本で最大11試合に出場できます。また、やはり公式戦優勝で手にした複数年シードもまだ行使しておらず、こちらも来年以降に使うことができます。 

日本で原さんのプレーが見られる日を楽しみにしながら、エプソンツアーでの活躍と、そこからのステップアップを応援したいと思います。そして日本のツアーのさらなる国際化にも期待したいですね。

連載

原田香里のゴルフ未来会議

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