JLPGAツアー
国内女子
NOBUTA GROUP マスターズGCレディース
山下美夢有はプロ初の3連続ボギー発進もイーブンパー 中断に感謝「気持ちをリセットできた」
山下美夢有はバーディ4つもボギーも4つ。イーブンパーで3日目を終えた。
配信日時:配信日時: 2024年10月19日 22時10分
<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目◇19日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6506ヤード・パー72>
2週連続優勝を狙って4位から出た山下美夢有の雨のムービングデーは、まさかの3連続ボギーで始まった。
パー5の1番はフェアウェイから残り94ヤードの3打目をグリーン奥のエッジにこぼし、1メートルのパーパットはカップに蹴られた。2番はティショットを左ラフ、2打目もグリーン左手前のラフにつかまって3オン2パット。3番は1.5メートルのパーパットがまたもカップに嫌われての3パットだった。
2年連続の年間女王に輝いた2022年と23年はパーセーブ率も1位の座についた。22年は90.4835%、昨年は90,0585%で、今季も前週まで91.7796%で1位。ボギーを打たない女王の3連続ボギーは、3月「明治安田レディス ヨコハマタイヤ」第2ラウンド以来9度目で、出だし3連続はプロ5年目で初となる“珍事”だった。
出はなをくじかれる悪夢に表情は険しくなる。そんなイヤな流れを変えてくれたのが、雷雲接近による競技中断だった。雨脚も強くなり、競技が再開したのは1時間43分後。イラつく気持ちをクラブハウスでクールダウンするには十分な時間だった。
「中断のおかげで気持ちをリセットできた。あのバーディは大きかったと思います」
再開は1.5メートルを残した5番のバーディパットから。丁寧に沈めてスコアを1つ戻すと、3打目をピン横50センチにつけた8番パー5からは連続バーディ。前半で“借金”を完済した。後半は1バーディ・1ボギーにまとめてイーブンパーのトータル10アンダー。スコアを伸ばすことはできなかったが、我慢のゴルフに及第点をつけた。
「1番の3打目は自分ではナイスショットだと思ったけど、思ったより飛んでいた。きょうは距離感がなかなか合わなかったし、パットも良くなかった。全部ダメだったけど、イーブンに戻せたのは良かった」
1打差だった首位とは3打差に広がった。それでも、足踏みだった一日を思えば御の字だ。「明日は伸ばすしかない。しっかり調整していいプレーができるようにしたいです」。今季は7度の2位など、あと一歩のところで涙を飲んできたが、前週の「富士通レディース」で待望の初優勝。ようやく巡ってきた運気は、まだ山下にある。(文・臼杵孝志)
この記事のタグ
関連記事
NOBUTA GROUP マスターズGCレディース
NOBUTA GROUP マスターズGCレディースのニュース
- 畑岡奈紗がV圏内5位浮上 今季最初で最後の日本ツアーで存在感を猛アピール
- 終盤4ホールにイーグル、ダボ、ボギー、バーディ 圧巻“明愛劇場”で首位キープ「いやぁ~、大変でした」
- 岩井明愛、イ・ミニョンが首位で最終日へ 小林夢果ら3位
- <中間速報>岩井明愛が単独首位 小祝さくら、宮田成華ら3差追走
- <速報>国内女子の競技再開 雷雲接近で1時間40分中断