＜ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ　3日目＞◇9日◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(6,553ヤード・パー72)

　茨城ゴルフ倶楽部・西コースで開催されている、国内女子メジャー第1戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」の3日目。5アンダー4位タイでスタートした諸見里しのぶが、1イーグル・4バーディ・1ボギーでまわりトータル10アンダーでホールアウト。前日まで首位の福嶋晃子を抜き去り、単独首位に踊り出た。

福嶋、8アンダー単独首位も「後半おかしくなっちゃいました」　2日目結果

　「セカンドショットでいい球が打てたのでドキドキしていたけど、イーグルが決まってから落ち着きました」と振り返った諸見里。スコアを1つ伸ばして迎えた5番パー5は、セカンドショットをスプーンでピン手前10メートルに2オンさせるとイーグル奪取に成功。6番でも7メートルのバーディパットを決め、首位の福嶋に2打差まで詰め寄った。

　好調の要因の1つとして挙げられるのが、今回4本目のウェッジとして54度をバッグにセッティングしていること。「58度感覚で打てて、コロがりいい」と絶賛している諸見里は、これを武器に4、8番のパーセーブ、17番のチップインバーディなど54度を巧みに操り、最終18番もしっかり寄せてパーでホールアウト。アプローチが冴え、福嶋を逆転して10アンダーで3日目を終えた。
　明日の最終日は「前半でスコアを伸ばして、耐えて良いゴルフをして、謙虚かつ大胆にいきます」とメジャー2勝目に向け力強く語った。

　諸見里、福嶋以外にも上位には実力者がひしめく大混戦。3位タイの全美貞(ジョン・ミジョン)(韓国)は、我慢のゴルフで7アンダーをキープ。先週優勝している有村智恵は、この日3つスコアを伸ばし、タミー・ダーディン(オーストラリア)と共にトータル6アンダー。目下賞金女王の横峯さくらも、後半は伸び悩んだが5アンダー6位タイの位置につけている。