17年大会では初日にまさかの「81」の大たたき。あのテレサがなぜ? と目を疑ったのを記憶している。そのときのスタッツを見るとフェアウェイキープ率がなんと下から2番目。14ホール中わずか3ホールだったのだ。「テスト段階だったのが間に合わなかった」。翌週から元の『ビッグバーサ アルファ816ダイヤダイヤモンド』に戻り、昨シーズンはそれで4勝を挙げた。
4度にわたる勝利の立役者だった相棒を抜いてニュークラブを入れた今季のテレサ。「いつもじゃ考えられないけど、打った瞬間にコレだ! と思ったね(笑)」と語る。性能もさることながら、やさしさ、万人に合うという点で、いつもよりテスト期間が短くてもピッタリはまった。使用するのはツアー仕様の『ROGUE(ローグ)サブゼロ』で、強弾道をさらに強くしたのだとか。ちなみに、今大会のドライビング系の部門別数字を見ると、平均飛距離は248.5ヤードで6位。最終日こそ苦戦したが、予選ラウンドでのフェアウェイキープは初日が14ホール中11、2日目は12と高い数字をマークした。
この変化は、長年テレサの使用ギアを見てきた者にとっては二重の驚きを感じさせる。何しろ、14年から丸4年以上愛用してきたシャフト、フジクラ『モトーレスピーダー569S』をグラファイトデザイン『ツアーAD PT-6S』に替えて挑み、好結果を出したからだ。この『モトーレスピーダー』は、既に廃盤となっているため、替える必要性に迫られていたテレサだが、中々代わりになるものが見つからず、ずっと苦労していた。
そんな中、昨年末に新作『ROGUE(ローグ)』のフィッティングをした際、上田桃子の3W用に用意されていた『ツアーAD PT-6S』と出会ってどハマりしたという。実は、テレサは『モトーレスピーダー』より前の12年にコレを使っていた経験があったのだ。ヘッドの『ROGUE(ローグ)』で飛ぶようになり、重く短く調整した『ツアーAD PT-6S』に替えて「ばらつきも落ち着いて重さで振っていけるようになった。ローグは打感もよく見た目も超好き。距離も飛ぶ」と語る。短く重くしても『ROGUE(ローグ)サブゼロ』の弾きで距離を失わずに安定性が増したのだとか。
上田桃子もずっと愛用する『ツアーAD PT』は、ロングセラーのクセのない名器と呼べるシャフト。グラファイトデザインはこの定番シャフトを廃盤にすることはなく、コスメを替えて長く販売してきた。必要とするゴルファーが廃盤にすると困ることをよく知っているからだろう。『ROGUE(ローグ)』にヘッドを替えることをきっかけに新たな愛用シャフトも見つかった形のテレサ。さぞかしホッとしているに違いない。
ほかにも、昨年日本ツアー初参戦で初優勝という快挙を成し遂げたキム・ヘリム(韓国)もウッドを『ROGUE(ローグ)』に替えて「キャリーが伸びたし、強い弾道です。構えた感じがラクに見えるし、振り抜きの良さがすごくいいです」と語っている。強者だからこそフィーリングにこだわり、厳しい目線でうるさい。そして、強者だからこそ見抜ける、長く使えるドライバーの本質。今季は選手の成績とともにドライバー戦争にも注目していきたい。(文・高桑均)
4度にわたる勝利の立役者だった相棒を抜いてニュークラブを入れた今季のテレサ。「いつもじゃ考えられないけど、打った瞬間にコレだ! と思ったね(笑)」と語る。性能もさることながら、やさしさ、万人に合うという点で、いつもよりテスト期間が短くてもピッタリはまった。使用するのはツアー仕様の『ROGUE(ローグ)サブゼロ』で、強弾道をさらに強くしたのだとか。ちなみに、今大会のドライビング系の部門別数字を見ると、平均飛距離は248.5ヤードで6位。最終日こそ苦戦したが、予選ラウンドでのフェアウェイキープは初日が14ホール中11、2日目は12と高い数字をマークした。
この変化は、長年テレサの使用ギアを見てきた者にとっては二重の驚きを感じさせる。何しろ、14年から丸4年以上愛用してきたシャフト、フジクラ『モトーレスピーダー569S』をグラファイトデザイン『ツアーAD PT-6S』に替えて挑み、好結果を出したからだ。この『モトーレスピーダー』は、既に廃盤となっているため、替える必要性に迫られていたテレサだが、中々代わりになるものが見つからず、ずっと苦労していた。
そんな中、昨年末に新作『ROGUE(ローグ)』のフィッティングをした際、上田桃子の3W用に用意されていた『ツアーAD PT-6S』と出会ってどハマりしたという。実は、テレサは『モトーレスピーダー』より前の12年にコレを使っていた経験があったのだ。ヘッドの『ROGUE(ローグ)』で飛ぶようになり、重く短く調整した『ツアーAD PT-6S』に替えて「ばらつきも落ち着いて重さで振っていけるようになった。ローグは打感もよく見た目も超好き。距離も飛ぶ」と語る。短く重くしても『ROGUE(ローグ)サブゼロ』の弾きで距離を失わずに安定性が増したのだとか。
上田桃子もずっと愛用する『ツアーAD PT』は、ロングセラーのクセのない名器と呼べるシャフト。グラファイトデザインはこの定番シャフトを廃盤にすることはなく、コスメを替えて長く販売してきた。必要とするゴルファーが廃盤にすると困ることをよく知っているからだろう。『ROGUE(ローグ)』にヘッドを替えることをきっかけに新たな愛用シャフトも見つかった形のテレサ。さぞかしホッとしているに違いない。
ほかにも、昨年日本ツアー初参戦で初優勝という快挙を成し遂げたキム・ヘリム(韓国)もウッドを『ROGUE(ローグ)』に替えて「キャリーが伸びたし、強い弾道です。構えた感じがラクに見えるし、振り抜きの良さがすごくいいです」と語っている。強者だからこそフィーリングにこだわり、厳しい目線でうるさい。そして、強者だからこそ見抜ける、長く使えるドライバーの本質。今季は選手の成績とともにドライバー戦争にも注目していきたい。(文・高桑均)