選手についてコースを回っているときに、中学生の集団を見かけた。そろいの部活用ジャージを着た女の子たちは、地元中学のテニス部の生徒だという。「顧問の先生がゴルフを好きで。若い選手がたくさん頑張っているから、見てみようと思って」。比較的年の近いプロ選手が活躍する姿に、興味を引かれたのだそうだ。
【スイング解説2018】勝みなみのスイングがダイナミックに変わった!理由は下半身にアリ
たしかに「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」では、若手選手たちの活躍が特に目立ったように思う。アマチュア時代に目覚しい活躍を見せた“黄金世代”筆頭の勝みなみは、今大会で9位タイに入った。2017年のプロデビュー後、自身初のトップ10入りとなる。ほかにも、最終日に順位を落としたものの、2日目には昨年のプロテストでトップ合格を果たした松田鈴英、勝の1歳年上の小野祐夢が6位タイに食い込んで注目を集めた。
これにはやはり、今年から導入されたリランキング制度が関係しているだろう。シーズン中に二回行われる出場優先順位の見直しを行うリランキングのうち、第一回は6月の「アース・モンダミンカップ」終了時。この時点でリランキング順位で上位に入っていなければそれ以降の出場資格を失うだけに、序盤からエンジンをかけざるを得ない状況。生き残りをかけた戦いは、例年よりもさらに熱が上がるのは間違いない。
しかし一方で、今大会で印象に残ったのが、勝が最終日に語った言葉。「リランキングはあまり気にせず、ただ上にいくだけです」。アウト第6組の勝がホールアウトした時点で、残りは5組で順位は8位タイ。初のトップ10入りを目前に「最後のホールでバーディを入れられなかったのが本当に悔しい。トップ10、お願い…!」と悔しがる姿が印象的だった。開幕時はリランキングを気にしていた勝も、いまは上だけを見ている。
見ているほうはついリランキングの順位に目が向きがちだが、選手が目指すのはあくまで“勝利”。出場資格はもちろん逃せないのが大前提だが、日本女子プロゴルフ協会が語るリランキング制度の目的は「選手間の競争力を高め、ツアー強化を図る」こと。“あの一打を入れたかった”と悔しさをにじませた勝のように、目前の一勝に向かって食らいついた上でのサバイバルが、より一層ツアーを盛り上げるに違いない。(文・谷口愛純)
【スイング解説2018】勝みなみのスイングがダイナミックに変わった!理由は下半身にアリ
たしかに「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」では、若手選手たちの活躍が特に目立ったように思う。アマチュア時代に目覚しい活躍を見せた“黄金世代”筆頭の勝みなみは、今大会で9位タイに入った。2017年のプロデビュー後、自身初のトップ10入りとなる。ほかにも、最終日に順位を落としたものの、2日目には昨年のプロテストでトップ合格を果たした松田鈴英、勝の1歳年上の小野祐夢が6位タイに食い込んで注目を集めた。
これにはやはり、今年から導入されたリランキング制度が関係しているだろう。シーズン中に二回行われる出場優先順位の見直しを行うリランキングのうち、第一回は6月の「アース・モンダミンカップ」終了時。この時点でリランキング順位で上位に入っていなければそれ以降の出場資格を失うだけに、序盤からエンジンをかけざるを得ない状況。生き残りをかけた戦いは、例年よりもさらに熱が上がるのは間違いない。
しかし一方で、今大会で印象に残ったのが、勝が最終日に語った言葉。「リランキングはあまり気にせず、ただ上にいくだけです」。アウト第6組の勝がホールアウトした時点で、残りは5組で順位は8位タイ。初のトップ10入りを目前に「最後のホールでバーディを入れられなかったのが本当に悔しい。トップ10、お願い…!」と悔しがる姿が印象的だった。開幕時はリランキングを気にしていた勝も、いまは上だけを見ている。
見ているほうはついリランキングの順位に目が向きがちだが、選手が目指すのはあくまで“勝利”。出場資格はもちろん逃せないのが大前提だが、日本女子プロゴルフ協会が語るリランキング制度の目的は「選手間の競争力を高め、ツアー強化を図る」こと。“あの一打を入れたかった”と悔しさをにじませた勝のように、目前の一勝に向かって食らいついた上でのサバイバルが、より一層ツアーを盛り上げるに違いない。(文・谷口愛純)