＜アクサレディス 最終日◇25日◇UMKカントリークラブ（6,505ヤード・パー72）＞

3ホールに渡るプレーオフを制し、ツアー2勝目を挙げたフェービー・ヤオ（台湾）。「まだ夢みたいな気持ちです」と笑顔をこぼしたヤオだが、ここまでたどり着くのには長い道のりがあった。

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ツアー初優勝は、2014年「フジサンケイレディス」。これまでの4年間を振り返り、「本当に苦しかった」と息を吐いた。「一生懸命頑張っても成績が出なくて」。流れを変えたのは、3年前から従事するコーチの言葉。「今年、日本に来る前にコーチから“自信を持っていないから成績がでない”と言われたから、沖縄から自分を信じてやった」と挑んだ開幕戦からは、あえなく2戦連続予選落ち。しかし、「苦しいけど、自分の持っているスキルを信じて。集中するけど、リラックスしてプレーしたほうがいい」と、信念を貫き4年ぶりの栄光を勝ち取った。

念願の優勝に加え、もうひとつ吉報が。これまで、日本女子プロゴルフ協会（LPGA）に入会するにはプロテスト合格以外に道がなかったが、昨季からツアー規定が改正。ツアー優勝者に会員資格が与えられるようになった。「ずっとメンバーになりたかったけど、前はプロテストと試合が被っていて受けられなかった。本当によかった！」と笑顔を見せた。

来週は台湾に帰って、コーチと練習を行う予定。「次は、スタジオアリス女子オープンです。もっと頑張ります！」。華麗な復活劇を遂げたヤオの躍進は止まらない。（文・谷口愛純）