<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇1日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,564ヤード・パー72)>
葛城の女神は再びアン・ソンジュ(韓国)に微笑んだ。「ヤマハレディース」最終日、4打差で首位を走る菊地絵理香をトータル5アンダーで逆転し、2014年以来となる大会2勝目。今大会では史上初となる複数回優勝を達成した。
【写真】さながらマッチプレー!?葛城の激闘を特選写真で振り返る
17年大会では「64」をマークしてコースレコードを更新するなど、このコースはアンにとって庭のようなもの。「このコースは難しいので、スタート前は行ってはいけないところだけ気をつけて。優勝は特に考えていなかった」とポイントは抑えていた。出だしの1番では、苦手としている下りスライスのしびれるパーパットが残ったが、これを決めてパーセーブ。「上手く流れが作れた」と前半で2つのバーディを奪い、前半で3つ落とした菊地を抜いて首位に踊り出る。
「ハーフターンで順位が目に入ってしまった。だけど、とにかく自分のことだけに集中した」とバックナインでも落ち着いてパーを重ねていくと、一度は菊地に抜かされたが15番でバンカーからチップインバーディ。再び追いつくとその後は全てパー。菊地がスコアを落としたため、通算25勝目が決まった。
3月の「PRGRレディス」に続き、早くも今季2勝目。その秘訣は今年からクラブ契約をフリーにしたことにありそうだ。PRGRのときとは、4本もクラブを変更して今大会に臨んだ。また、ドライバーのシャフトも変更している。「土佐は寒かったけど、今週は暖かい。それによって、いいクラブも変わってくると思うんです。今週、ドライバーを修正しているときに合ったシャフトにしました。パターは、先週は全然入らなかったから…気分転換ですね(笑)」。
ドライバーのヘッドは結局PRGR-のときと同じだが、他のメーカーの物も多数試している。こういった色々なクラブを試す作業がアンにはとても合っている。「色々なクラブを試すのはすごく楽しい。日本にきて9年目ですが一番楽しくできています」。基本的に測定器などの数字よりも、フィーリングがあったものを選んでいるという。その為こんな悩みも。「いいクラブばかりで選ぶのが大変。嬉しい悩みなんですけど」と顔をほころばせる。
これで通算25勝目。30勝プレーヤーにしか与えられない永久シードも見えてきたが、「25勝目ができて嬉しすぎます。ですが、永久シードはまだ考えていません。意識したらプレッシャーになってしまうから。まずは26勝目を目指して頑張りたい。痛みのある肩をしっかりケアして来週に臨みたい」。すでに気持ちは次の戦いへと向いていた。(文・秋田義和)
葛城の女神は再びアン・ソンジュ(韓国)に微笑んだ。「ヤマハレディース」最終日、4打差で首位を走る菊地絵理香をトータル5アンダーで逆転し、2014年以来となる大会2勝目。今大会では史上初となる複数回優勝を達成した。
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17年大会では「64」をマークしてコースレコードを更新するなど、このコースはアンにとって庭のようなもの。「このコースは難しいので、スタート前は行ってはいけないところだけ気をつけて。優勝は特に考えていなかった」とポイントは抑えていた。出だしの1番では、苦手としている下りスライスのしびれるパーパットが残ったが、これを決めてパーセーブ。「上手く流れが作れた」と前半で2つのバーディを奪い、前半で3つ落とした菊地を抜いて首位に踊り出る。
「ハーフターンで順位が目に入ってしまった。だけど、とにかく自分のことだけに集中した」とバックナインでも落ち着いてパーを重ねていくと、一度は菊地に抜かされたが15番でバンカーからチップインバーディ。再び追いつくとその後は全てパー。菊地がスコアを落としたため、通算25勝目が決まった。
3月の「PRGRレディス」に続き、早くも今季2勝目。その秘訣は今年からクラブ契約をフリーにしたことにありそうだ。PRGRのときとは、4本もクラブを変更して今大会に臨んだ。また、ドライバーのシャフトも変更している。「土佐は寒かったけど、今週は暖かい。それによって、いいクラブも変わってくると思うんです。今週、ドライバーを修正しているときに合ったシャフトにしました。パターは、先週は全然入らなかったから…気分転換ですね(笑)」。
ドライバーのヘッドは結局PRGR-のときと同じだが、他のメーカーの物も多数試している。こういった色々なクラブを試す作業がアンにはとても合っている。「色々なクラブを試すのはすごく楽しい。日本にきて9年目ですが一番楽しくできています」。基本的に測定器などの数字よりも、フィーリングがあったものを選んでいるという。その為こんな悩みも。「いいクラブばかりで選ぶのが大変。嬉しい悩みなんですけど」と顔をほころばせる。
これで通算25勝目。30勝プレーヤーにしか与えられない永久シードも見えてきたが、「25勝目ができて嬉しすぎます。ですが、永久シードはまだ考えていません。意識したらプレッシャーになってしまうから。まずは26勝目を目指して頑張りたい。痛みのある肩をしっかりケアして来週に臨みたい」。すでに気持ちは次の戦いへと向いていた。(文・秋田義和)