<KKT杯バンテリンレディス 最終日◇15日◇熊本空港カントリークラブ (6,428ヤード・パー72)>
持ち前の爆発力が逆転劇を生んだ。「KKT杯バンテリンレディス」最終日、最後に笑ったのは首位と4打差のイーブンパー・12位からスタートした比嘉真美子だった。
【連続写真】比嘉真美子の2018年最新スイング
「かみ合えばワンチャンスあると思っていました」と、上に11人がひしめく展開にも虎視眈々とトップを狙った。1番で「構えたときにいいラインだと思った」と狙い通りチップインバーディで発進すると、前半だけで4バーディを奪取。さらにスコアを1つ伸ばして迎えた15番でこの日2つ目のチップインバーディ。首位に並ぶと、「(このままだと)プレーオフか、首位に1打足りないくらいなので絶対獲りたい」と狙った最終ホールで宣言どおりのバーディ締め。クラブハウスリーダーとなると、並んでいた成田美寿々がスコアを落とし、優勝が決まった。
比嘉は今年からプレーヤーズ委員会の委員長に就任。去年までミーティング委員長と呼ばれていたこの役職は、いわゆる選手会長のようなものだ。ところで、就任してみて気づいたことがあるらしい。「私の年齢だともう中堅みたいです(笑)。“ルーキーの気持ちで…”などと言うと、“いやいやもう中堅だよ”と言われることが増えました」。まだ24歳。一般社会では新人の域を出ない年齢の気もするが…。女子ゴルフ界はそれだけ世代交代が激しいということか。
特に今年はルーキーがレギュラーツアーで上位に入り、ツアーを盛り上げている。「10代の子たちがたくさん入ってきました。今まで以上に今年は若返っていると思います。フレッシュなパワーは私も刺激になっているし、ツアーにもいいパワーを与えていると思います」。選手としても、委員長としても“黄金世代”と呼ばれる新鋭たちを歓迎している。
もちろん、新人たちに負けるつもりはない。当然、1つ下の女王にも。「鈴木愛選手が今年、先週までの4試合で2勝しています。続きたいじゃないですが、彼女のいいプレーを自分の良い流れに変えていければと思っていました」。今年掲げた目標は「メジャーを含むシーズン3勝」。昨年の鈴木以上の成績が目指すところだ。
今年、ツアー7戦目にして日本人優勝者は比嘉で2人目。鈴木以外は全て海外勢だった。こちらにも負けたくない思いは強い。「私たち、日本人の若手がこのツアーを盛り上げて刺激を与えていきたい」。最後は敢えて意識したか。自分を若手と表現した。(文・秋田義和)
持ち前の爆発力が逆転劇を生んだ。「KKT杯バンテリンレディス」最終日、最後に笑ったのは首位と4打差のイーブンパー・12位からスタートした比嘉真美子だった。
【連続写真】比嘉真美子の2018年最新スイング
「かみ合えばワンチャンスあると思っていました」と、上に11人がひしめく展開にも虎視眈々とトップを狙った。1番で「構えたときにいいラインだと思った」と狙い通りチップインバーディで発進すると、前半だけで4バーディを奪取。さらにスコアを1つ伸ばして迎えた15番でこの日2つ目のチップインバーディ。首位に並ぶと、「(このままだと)プレーオフか、首位に1打足りないくらいなので絶対獲りたい」と狙った最終ホールで宣言どおりのバーディ締め。クラブハウスリーダーとなると、並んでいた成田美寿々がスコアを落とし、優勝が決まった。
比嘉は今年からプレーヤーズ委員会の委員長に就任。去年までミーティング委員長と呼ばれていたこの役職は、いわゆる選手会長のようなものだ。ところで、就任してみて気づいたことがあるらしい。「私の年齢だともう中堅みたいです(笑)。“ルーキーの気持ちで…”などと言うと、“いやいやもう中堅だよ”と言われることが増えました」。まだ24歳。一般社会では新人の域を出ない年齢の気もするが…。女子ゴルフ界はそれだけ世代交代が激しいということか。
特に今年はルーキーがレギュラーツアーで上位に入り、ツアーを盛り上げている。「10代の子たちがたくさん入ってきました。今まで以上に今年は若返っていると思います。フレッシュなパワーは私も刺激になっているし、ツアーにもいいパワーを与えていると思います」。選手としても、委員長としても“黄金世代”と呼ばれる新鋭たちを歓迎している。
もちろん、新人たちに負けるつもりはない。当然、1つ下の女王にも。「鈴木愛選手が今年、先週までの4試合で2勝しています。続きたいじゃないですが、彼女のいいプレーを自分の良い流れに変えていければと思っていました」。今年掲げた目標は「メジャーを含むシーズン3勝」。昨年の鈴木以上の成績が目指すところだ。
今年、ツアー7戦目にして日本人優勝者は比嘉で2人目。鈴木以外は全て海外勢だった。こちらにも負けたくない思いは強い。「私たち、日本人の若手がこのツアーを盛り上げて刺激を与えていきたい」。最後は敢えて意識したか。自分を若手と表現した。(文・秋田義和)