<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇6日◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(6,715ヤード・パー72)>
常に冷静だった韓国の賞金女王は、あふれる涙をこらえ切れなかった。国内メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」最終日、2位に4打差をつけて首位からスタートしたイ・ジョンウン6(韓国)は1イーグル・1バーディ・7ボギーの「76」と精彩を欠き、トータル1アンダーの3位。史上2人目となる日本ツアー初出場での公式戦優勝はならなかった。
【写真】プレーがかみ合わずうなだれるジョンウン6
これまでの3日間とは違う。何かがおかしかった。「スタートからショットもパットも不安定でした」。それでもしぶとくパーを並べると、5番パー5で残り“66m”から58度のウェッジで放った3打目がバックスピンで戻りチップインイーグルに。迫り来る申ジエ(韓国)を再び突き放した。
だが、そんな奇跡の一打も流れを変えてくれなかった。「そこからも良いときの感覚は戻ってきませんでした。ラッキーナンバーの“6”が絡んだ一打でしたが、幸運は続きませんでしたね」。6、8、9番と前半だけで3つのボギー。折り返しての10番でバーディを奪ったが、12番でもボギーを叩き、ここで日本の賞金女王・鈴木愛に並ばれる。立て直せないままに15番から連続ボギーを叩くと、最終18番でも右ラフにつかまりボギーフィニッシュ。アテスト直後はあまりの悔しさに涙を流し、化粧室へと直行した。
大崩れの原因の一つとして過密日程を挙げる。「緊張していたこともありますが、スケジュールが結構タイトで体力が落ちていたと思います。なぜなら、いつもはショットが悪くてもショートゲームで挽回できますが、今日はできなかった。集中できていなかったんですね」。一度狂った歯車は全てに悪影響を及ぼした。
それでも、日本という国への好印象は変わらない。「コースも最高でしたし、ファンの方々のマナーもすばらしかった。機会があればまた日本でプレーしたいと思います」。“シックス旋風”を巻き起こした21歳。最後は笑顔で決戦の地を後にした。(文・秋田義和)
常に冷静だった韓国の賞金女王は、あふれる涙をこらえ切れなかった。国内メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」最終日、2位に4打差をつけて首位からスタートしたイ・ジョンウン6(韓国)は1イーグル・1バーディ・7ボギーの「76」と精彩を欠き、トータル1アンダーの3位。史上2人目となる日本ツアー初出場での公式戦優勝はならなかった。
【写真】プレーがかみ合わずうなだれるジョンウン6
これまでの3日間とは違う。何かがおかしかった。「スタートからショットもパットも不安定でした」。それでもしぶとくパーを並べると、5番パー5で残り“66m”から58度のウェッジで放った3打目がバックスピンで戻りチップインイーグルに。迫り来る申ジエ(韓国)を再び突き放した。
だが、そんな奇跡の一打も流れを変えてくれなかった。「そこからも良いときの感覚は戻ってきませんでした。ラッキーナンバーの“6”が絡んだ一打でしたが、幸運は続きませんでしたね」。6、8、9番と前半だけで3つのボギー。折り返しての10番でバーディを奪ったが、12番でもボギーを叩き、ここで日本の賞金女王・鈴木愛に並ばれる。立て直せないままに15番から連続ボギーを叩くと、最終18番でも右ラフにつかまりボギーフィニッシュ。アテスト直後はあまりの悔しさに涙を流し、化粧室へと直行した。
大崩れの原因の一つとして過密日程を挙げる。「緊張していたこともありますが、スケジュールが結構タイトで体力が落ちていたと思います。なぜなら、いつもはショットが悪くてもショートゲームで挽回できますが、今日はできなかった。集中できていなかったんですね」。一度狂った歯車は全てに悪影響を及ぼした。
それでも、日本という国への好印象は変わらない。「コースも最高でしたし、ファンの方々のマナーもすばらしかった。機会があればまた日本でプレーしたいと思います」。“シックス旋風”を巻き起こした21歳。最後は笑顔で決戦の地を後にした。(文・秋田義和)