<ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ 事前情報◇3日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6667ヤード・パー72>
現地ウェイティングで繰り上げ出場が決まった澁澤莉絵留が、“ご先祖さま”に負けない活躍を誓った。この日から発行が始まった新紙幣の一万円札の顔となった「日本資本主義の父」とされる渋沢栄一とは縁戚関係にあるプロ5年目は練習後、「きょうでしたね。少しでも多く稼げる位置で終わりたい。頑張りたいです」と声を弾ませた。
華麗なる一族ぶりが話題になったのは、アマチュアだった2019年「大東建託・いい部屋ネットレディス」のときだった。その年の4月に政府が新札発行を発表し、「詳しくは分からないけど、つながりがあると聞いています。なんかうれしいです」と話していた澁澤は初日を2位スタート。一躍、注目を集めた。
小学生のときには教科書に載っていた渋沢栄一の写真を見て、「パパじゃん!?」と父親そっくりの風貌に驚き、親しみも感じていたという。直系ではないがDNAはしっかり継承され、19年のプロテスト合格後は渋沢栄一が明治・大正期に取締役を務めた清水建設と所属契約も締結した。
今季は開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で48位に入ったが、その後は前週の「資生堂レディスオープン」まで出場7試合連続で予選落ち。「調子は悪くないけど、結果につながらない」とリランキングは78位と低空飛行が続いている。繰り上げ出場でつかんだ“新札ウィーク”の一戦。気合は入っている。
知り合いにもらったという渋沢翁の肖像画が描かれた、おもちゃの一万円札を「お守り代わりに」と5年近くもコースメモのカバーに大事にしまっている。ツアー通算45試合で最高はデビュー戦だった20年「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」の31位。「大好きです」という北海道で、今週は財布を“ご先祖さま”でいっぱいにする。(文・臼杵孝志)