<北海道meijiカップ 初日◇4日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>
飛ばし屋の葭葉ルミが5バーディ・ボギーなしの「67」とスコアを伸ばし、5アンダーの3位タイと絶好のスタートを切った。予選落ちが続いた時期もあったが、ここ数試合は上位争いにあと一歩のプレーが続くなど上り調子。今季初のトップ10、さらには優勝争いへ、ここからさらに調子を上げていく。
飛ばし屋の葭葉ルミ “アプローチ感覚”のドライバーで、シード復帰へ3位タイの好発進
今季はまだトップ10がない葭葉ルミが、3位タイの好発進を決めた。
配信日時:2023年8月4日 23時00分
<北海道meijiカップ 初日◇4日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>
飛ばし屋の葭葉ルミが5バーディ・ボギーなしの「67」とスコアを伸ばし、5アンダーの3位タイと絶好のスタートを切った。予選落ちが続いた時期もあったが、ここ数試合は上位争いにあと一歩のプレーが続くなど上り調子。今季初のトップ10、さらには優勝争いへ、ここからさらに調子を上げていく。
序盤のピンチをしのいだことが、好スコアの要因だった。前半の12番パー5で「めちゃめちゃいい当たりだったんですよ」というティショットがフェアウェイセンターにある木を直撃し、30ヤード近く戻ってきた。バンカーからの4打目でもグリーンには乗せられず、パーパットはカラーからだったが「もうボギーを覚悟して、寄せにいったら入ってくれました」。このパーセーブが一日の流れを決めた。
その後は大きなピンチもなく、安定したプレーを展開。16番パー4で残り120ヤードの2打目を30センチにつけて、最初のバーディを奪うと、18番からハーフターンを挟んで3連続バーディ。最終9番パー5もバーディで締めくくった。
「私の体の動きに合っているのでミスが少ない」と今季取り組んでいるフェードを打つことを改めて徹底。大振りをしないようにドライバーでも30~50ヤードのアプローチを打つような感覚でスイングしている。多少、飛距離に影響はあるようだが、もともとがツアー屈指の飛ばし屋。平均251.99ヤードでドライビングディスタンスは今季も8位につけている。
オープンウィーク明けの2試合前からドライバーを本間ゴルフの『TW757 TYPE-D』から『TW757 TYPE-S』にスイッチした。「Sの方が低スピンであまりボールが上がらない印象があったんですけど、試合で使っていると慣れてきて、弾道の高低を打ち分けられるようになってきました」。ヘッド形状はDが丸型で、Sが洋ナシ型。フェードを打つ葭葉にとってはSの方が弾道をイメージしやすいという。
直近の2シーズンはシードを逃がしているが、QTでは上位でレギュラーツアーに出場権を得ている。「ステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)でプレーすることになっても、私がステップでプレーしていたころからの先輩がいるし、仲のいい後輩もいるので、それはそれで楽しいのかなと思っています」。飛距離だけでなく、実は交友関係の広さもツアー屈指。それが悲壮感漂うQTに少しだけ楽な気持ちで臨むことに繋がっているようだ。
女子ツアーではベテランと呼ばれる30歳になったが「冬が苦手なんで、暑いのは得意です」と元気いっぱい。シード復帰に向けて、今週はあと一歩を乗り越えて、最後まで上位争いを続ける。(文・田中宏治)
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